台風など停電時に役に立つ「PHEV」一般家庭10日分…三菱自動車と岡山市、災害時協力協定 | CAR CARE PLUS

台風など停電時に役に立つ「PHEV」一般家庭10日分…三菱自動車と岡山市、災害時協力協定

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三菱自動車は8月31日、岡山県岡山市と災害時協力協定を締結した。PHEVは“走る蓄電池”とも言われる。三菱自動車は、災害時に停電が起きた場合にPHEVで、被災地・避難所などに駆け付ける協定を各地の自治体と結んでいる。

◆自治体との災害時協力協定

三菱自動車によるPHEVを活用した自治体への支援活動は、2019年8月より災害時協力協定「DENDOコミュニティサポートプログラム」として展開している。自治体と災害時協力協定を締結し、停電の際に改めて相互に必要事項を確認する時間的ロスをなくすことで 、PHEVを速やかに被災地・避難所などへ派遣する。

2019年房総半島台風や2021年秋田市豪雪の被害現場に三菱のPHEVは出動した。三菱自動車は災害時協力協定を全国200以上の自治体と結んでいる。三菱自動車では、2022年度内に全都道府県と協定を締結することをめざす。

2021年度PHEV国内販売台数(自販連しらべ)1位は『アウトランダー』、続く2位は『エクリプスクロス』だ。最大で一般家庭約10日分の給電能力を持ち、停電時の強い味方になる。

PHEVを活用した支援事例
※協定外対応も含む
熊本地震(2016年4月)
九州北部豪雨災害(2017年7月)
西日本豪雨災害(2018年7月)
北海道胆振東部地震(2018年9月)
令和元年房総半島台風(2019年9月)
秋田市豪雪被害(2021年1月)

同様の自治体との連携は日産自動車も行なっている。

◆停電時の味方、非常用電源利用

8~9月の台風シーズンは、停電の被害に悩まされる地域が少なくない。三菱のPHEVは車内にコンセントを持ち、1500Wの給電が可能だ。これにより災害情報収集、連絡手段の確保、温かい食事などができるようになる。

アウトランダーPHEVを電源として使う場合、最大出力AC1500Wで、供給可能電力量は一般家庭最大約10日分。この数字は三菱自動車による試算で、一般家庭の1日の消費電力を10kWhと仮定した。エンジン発電による充電時間は満充電付近まで約95分、ガソリンタンク容量は56Lとなっている。

ガソリン満タンで1500Wの電力でできること
※三菱自動車の試算
エアコン:約100時間(1000W)
冷蔵庫:約330時間(300W)
洗濯機:約250時間(400W)
電子レンジ:約100回(1000W)
スマホ充電:約6660回(15W)
テレビ:約200時間(500W)

PHEVに蓄えた電気を家庭全体で使う「Vehicle to Home(V2H)」も利用できる。満充電&ガソリン満タンでエンジンでの発電も組み合わせれば、供給可能な電力量は、アウトランダーPHEVの場合に最大一般家庭約12日分、エクリプスクロスPHEVの場合は10日分だ。

なおPHEVと住宅との接続にはV2H機器が必要だ。供給可能電力量はV2H機器を使用した場合と車両のAC1500W使用時とで異なる。また、V2H機器に接続している時はエンジンで発電ができないので、エンジンで発電する場合はV2H機器との接続を終了する。

台風など停電時に役に立つPHEV…一般家庭10日分

《高木啓》

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