洗車・コーティング事業を全国展開するトウメイ…技術大会を開催 | CAR CARE PLUS

洗車・コーティング事業を全国展開するトウメイ…技術大会を開催

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洗車・コーティング事業を全国展開するトウメイ…技術大会を開催
洗車・コーティング事業を全国展開するトウメイ…技術大会を開催 全 9 枚 拡大写真

新車ディーラーなどを対象にした洗車・コーティング事業で多くの実績を誇るトウメイ株式会社(泉重光社長、大阪市旭区)は、10月19日(水)にカーコーティングスタジオTOMEI(大阪府寝屋川市)にて「第32回トウメイ技術大会」を開催した。毎年開催されている大会ではあるが、新型コロナウイルス感染症の影響により直近2年はビデオ審査形式での開催となっており、今回は3年振りにリアルでの開催となった。

トウメイは、一般ユーザー向けに4店舗(リーガロイヤルホテル店、ピッカーウォッシュ栗東店、カーコーティングスタジオTOMEI、ホテルオークラ神戸店)を運営するほか、業販向けの営業所を全国に28店舗構え、自動車販売店や中古車販売店などにカーコーティングや洗車、車内クリーニング、カーフィルム施工といったカーケア事業全般を提供している。


本技術大会は、日頃培った技術を披露する場を作ることで、技術者はもちろん、審査員、見学者が様々な観点から意見を出し合うことで全体の技術レベル向上を目指しているという。第32回の今回は、例年の大会形式であったペアでの施工を廃止し、より実践に即した形である“一人で一台に、磨き(前面のみ)と同社オリジナル簡易コーティング「クリアシールド」の施工(制限時間90分)を担当する方式”で行われた。

用意された車両には傷やスプレーダストが施されており出場選手の技術が試された

今回の出場資格は「入社3年以上5年未満のコーティング施工士2級取得者」で、対象者51名の中からコーティング知識を測る予選(ペーパーテスト)で優秀な成績を収めた3名が会場で鎬を削った。大会の審査は同社コーティング施工士1級取得者によって行われ、細かく項目分けされた審査項目には技術的な内容以外にも、質問事項への回答や整理整頓、身だしなみ等、客先で作業を行う同社ならではの項目も含まれていた。

さらに技術大会の冒頭には、泉重光社長より「スピード指向から品質第一へ」と今後の同社が目指すべき像について言及があった。大会レギュレーションである90分での施工は相当なスピードを要求するものであり、スピードと品質の両立が審査の鍵を握ることとなることが伺えた。

1号車を施工した京都南営業所・笠瀬和也選手
2号車を施工した京都営業所・中村友弥選手
3号車を施工した大阪営業所・堂ノ本裕太選手

大会は、洗車、磨き、コーティング、仕上げという流れで進んでいくが、使用する機材やバフ、コンパウンドを各者細かく使い分けており、細部を比較すると各者異なるアプローチで施工を行っているように見えた。印象的だったのは制限時間90分の間に作業を終えた選手がいなかったことだ。最後の選手が施工を終えた際には予定時間を30分程度オーバーしていた。これには正直違和感を覚えた。

細やかにチェックを行う審査員

競技の結果、大阪営業所の堂ノ本裕太選手が優勝となった。堂ノ本選手は「今後も技術を伸ばしていき、この賞の栄誉に恥じないような技術者になれるように頑張っていきたいと思います」と話した。

優勝は大阪営業所・堂ノ本裕太選手、準優勝は京都営業所・中村友弥選手、3位が京都南営業所・笠瀬和也選手となった
優勝した堂ノ本裕太選手(左)とトウメイの泉社長

大会の総括を語った藤中室長は「今回のクルマの状態を見たとき制限時間が90分では少し難しいかとも思いました。選手の皆様も時間をとるか質をとるかの選択を迫られたのではないでしょうか? 冒頭の泉社長の言葉を受けてなのか皆さん、自分が納得してお客様に提供できる状態にすることを意識されたのかと推察します。結果としては、その中でもより早く施工を終えた堂ノ本さんが優勝となりました。品質はもちろん大事、しかしスピードも忘れてはいけないと我々審査する側も改めて感じたことが結果に出たのではないかと思います」と、元々難題を突きつけた課題であったことが明らかにされました。


新車の納期遅れが続くなか、既販車への施工に対する重要度は増している。そんな中、大切になるのは依頼者のニーズ(スピードや品質)に合わせた施工を行うことだ。もしも今回の技術大会に、そういった事に対する問題提起が意図されていたのだとすると、新車ディーラーなどを対象にした洗車・コーティング事業において確固たる地位を築く同社の活躍はまだまだ続くことだろう。

《カーケアプラス編集部@市川直哉》

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