NEXCO西日本は、冬の高速道路の安全・安心を確保するため大雪時の雪氷対策の強化を図る。大雪が予測される場合は、予防的通行止めを想定し、各種オペレーションを実施する。
NEXCO西日本では、「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避すること」という基本方針のもと、今冬期においても凍結防止剤散布作業や除雪作業等、高速道路の安全で円滑な交通確保に向けて各種対策に取り組む。
ユーザーに対しては、出発前に最新の交通状況や天気予報を確認するよう呼びかける。ユーザー自身の命を守るためにも、「大雪に関する緊急発表」や「大雪警報」が出されるような、大雪への警戒が特に必要な場合には、不要不急の外出を控えてもらうとともに、広域的なう回、出発時間の変更などを要望する。
気象予測情報により大雪が予測される場合は、立ち往生車や滞留車が発生する前に予防的通行止めを行なうことを想定し、以下のオペレーションを実施する。
●ホームページなどで通行止めに関して広報
大雪が予想される場合には、ウェブサイトなどにおいて、降積雪の影響を受ける地域や路線などをユーザーへ情報発信するとともに、最新の交通情報を案内する。気象庁から「大雪に関する緊急発表」が発表された場合には、同様に記者発表や通行止めの可能性のある区間を告知するとともに、不要不急の外出を控えてもらうことについて情報を発信する。
●テレビCM・ラジオCMによる広報
比較的温暖な西日本エリアにおいても、例年降雪・積雪があるので、冬の高速道路の安全走行について啓発する。大雪が予測されている場合など、緊急のお知らせCMによる広報を行なう。
●通行止めが予想される区間を情報板で広報
地上の情報板で情報を提供し、広域う回を案内する。
●タイヤチェーン装着車のみ通行可能とするチェーン規制
米子道・湯原(ゆばら)IC~江府(こうふ)IC間、および浜田道・大朝(おおあさ)IC~旭(あさひ)IC間では、降積雪などにより通行止めとなったのち、タイヤチェーン装着車のみ通行可能とする規制を実施する可能性がある。
●冬用タイヤ装着車のみ通行可能とする冬用タイヤ規制
高知道・川之江東(かわのえひがし)JCT~大豊(おおとよ)IC間においては、降積雪などにより通行止めとなったのち、冬用タイヤ装着車のみ通行可能とする冬用タイヤ規制を実施する可能性がある。
●除雪体制の強化
除雪車や凍結防止剤散布車などを昨年度より23台増車し総数711台を配備。集中除雪による通行止め時間短縮を実施する。車両の増強は継続的に実施している。
また、車両の滞留が予見される場合や「大雪に関する緊急発表」が出された場合には、応援要員を事前に派遣し、グループ会社総動員で雪氷対応にあたる人員を増強する。例えば、名神高速道路を管理する滋賀高速道路事務所では、グループ会社も含めて約80人規模の応援派遣・増員を行ない、総勢約460人規模の除雪体制を構築する。