雪で電気自動車が立ち往生、保険のロードサービスは使えるの? ガス欠だけ? | CAR CARE PLUS

雪で電気自動車が立ち往生、保険のロードサービスは使えるの? ガス欠だけ?

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この冬は全国各地で深い積雪に見舞われている。損保ジャパンが大雪被害への注意喚起のために、積雪時の困りごとや自動車保険の取扱いについて「よくある質問」をまとめている。

●立ち往生

Q 立ち往生している間に暖房をかけ続けると、ガス欠になっていよいよ身動きが取れなくなり、さらに暖房もできなくなります。ガス欠した場合に自動車保険でサポートされるようなサービスはありますか?
A 自動車保険に付帯されているロードサービスに、ガス欠の場合の給油サービスが付帯されていることがあります。お出かけ前に確認をおすすめします。

Q 上のケースで電気自動車の場合はどのような取扱いになりますか?
A 電気自動車の場合も、自動車保険に付帯されているロードサービスで、レッカーけん引や給電のサポートを受けられる可能性があります。確認をおすすめします。

Q その他、大雪による立ち往生で注意することはありますか?
A 自動車のマフラーが雪に埋まり、排ガスが車内に逆流すると一酸化炭素中毒の危険が高まります。一酸化炭素は無臭で気付きにくく、非常に危険です。自動車が立ち往生した場合は、酸欠を防ぐために多少窓を開けて換気をするとともに、定期的に外に出てマフラーが雪に埋もれないように除雪することが重要です。

Q 立ち往生した時のために準備しておくよいアイテムはありますか?
A 営業などで自動車に乗る機会が多い職種や長距離ドライバーは、車内にも毛布や防寒着などの暖をとるものや、除雪用の長靴、手袋、スコップ、そして食料などを備えておくことが望まれます。

■ロードサービス

損保ジャパンによると同社へのロードサービスの出動要請は、12月・1月に例月比で1~2割多くなる。要因として、帰省や旅行で自動車の利用が増えること、ガソリンスタンドが空いておらず給油のタイミングを逃すことがあげられる。

高速道路でのガス欠は渋滞の原因ともなり、多くのドライバーの移動に影響を与えるため、普段よりこまめに計画的な給油をすることや、出先のガソリンスタンドの営業状況を把握しておくことが重要だ。

●冬タイヤを履いていなかったら?

Q 立ち往生している前方の車に、雪道でスリップしてしまい追突してしまった場合、一般的な追突事故の場合と過失は異なりますか?
A 一般的な追突事故と同じく、停車中の車には過失がないため、後続車に100%の過失があるというのが基本的な考え方になります。

Q 雪道を夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で人身事故を起こした場合でも保険金は支払われますか?
A 通常時の事故と同様、保険金のお支払い対象となります。

Q 雪道で冬タイヤを装着していた場合と夏タイヤの場合の事故では、過失割合の判定に影響は出ますか?
A タイヤの種類だけで責任を判断することはありません。ただし過失割合は、予見可能性の有無についても考慮するため、雪で路面が凍結していることを認識しながら運転を開始した場合などは、過失判断の根拠になることもあります。

■ドライブレコーダーが活躍

雪道で事故が発生した場合、積雪があるとブレーキ痕が残らなかったり、さらに事故が起きてから積雪すると、ブレーキ痕が分かりづらくなる。また大雪では、前方が見えにくいなどで、事故の当事者の見解に相違が出ることもある。そのようなトラブルを防ぐためにドライブレコーダーが有効だ。

■冬季の自動車事故対応

損保ジャパンによると、冬季の豪雪地域では降雪を原因として、自動車の事故受付件数が急激に増加するという。平時と比較して件数が約2倍にまでなる。降雪期には車両単独事故(いわゆる自損事故)や、ガードレールや支柱などへの接触事故が増加する傾向だ。

《高木啓》

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