寿命が大きく変わる!? 正しいスタッドレスタイヤの保管方法 | CAR CARE PLUS

寿命が大きく変わる!? 正しいスタッドレスタイヤの保管方法

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寿命が大きく変わる!? 正しいスタッドレスタイヤの保管方法 ~Weeklyメンテナンス~
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スタッドレスタイヤからサマータイヤに履き替えたら、タイヤの保管をどうすれば良いのか迷ってしまう。そこで今回はタイヤを劣化させにくい保管方法について紹介することとした。

一部のタイヤショップではスタッドレスタイヤとサマータイヤと交換すると次のシーズンまでタイヤを保管してくれるサービスがあるが、保管費用を抑えたいユーザーは自分で保管を考えなくてはいけない。そこで少しでもタイヤにダメージを与えない保管方法を実践して、スタッドレスタイヤの寿命を延ばすことを考えておくと良いだろう。いくつかのポイントがあるので要注目だ。

まずはタイヤをどのような状態で保管するかだが、最も簡単な方法であり、なおかつ省スペースで保管できるのがタイヤを横にして積み重ねる方法だろう。一般的にスタッドレスタイヤはタイヤがホイールに組まれた状態で保管することが多いと思われるので、1本あたりの重量はかなり重くなってしまう。そのため横に積み重ねると一番下のタイヤには3本分のタイヤ&ホイールの重みが加わりタイヤにダメージを受けやすくなる。常にゴムが押しつぶされた状態だと内部の油分が徐々に抜け出しゴムの柔軟性が失われていくのだ。

そこでオススメなのが横積み用のラックを用意する方法だ。このラックはタイヤ&ホイールを横にして設置できる構造で、しかも1本1本のタイヤホイールをそれぞれ固定できるストッパーが設けられているので上のタイヤの重みが下のタイヤに加わることが無いのがメリットだ。スペース的にも比較的コンパクトに収まるので自宅のガレージやベランダなどに設置することもできそうだ。

一方、タイヤを縦にして保管する縦積みと呼ばれる方法もある。こちらは一般的にはタイヤ単体での保管時に用いることが多い。タイヤ&ホイールの状態で縦積みするとタイヤが路面に接する部分にタイヤ&ホイール全体の重みが加わりトレッド面の変形を引き起こす可能性があるからだ。タイヤ単体(ホイールから外した状態で保管するケース)であれば比較的重量も軽いため縦積みしても問題ないと言われている。なるべくタイヤに重みが加わらない方法で保管できる縦積み用のタイヤラックを選んで用意すると良いだろう。

保管時にはカバーを掛けるのもタイヤの劣化を抑えるためには効果的だ。ゴムは直射日光による紫外線や雨やホコリなどによって保管中も徐々に劣化が進む。そこで少しでもゴムの劣化を抑えるためにはタイヤカバーは重要になってくる。カバーの内部に湿気が止まってしまうのもタイヤには良くないので、専用のタイヤカバーを用意してタイヤの寿命を延ばすように心がけよう。

さらにタイヤを保管する事前の準備として憶えておきたいポイントが2つある。ひとつはタイヤ&ホイールの汚れを十分に洗ってから保管すること。雪道などを走った後だと融雪剤が付着していたり泥汚れが付いたままの場合もある。そのままの保管だとゴムの劣化を早めてしまうこともあるため水洗いしてリフレッシュした状態で保管すると良いだろう。ホイールも同じく融雪剤がサビの要因になるので同じく洗った上で保管することを忘れずに。

もうひとつのポイントは空気圧だ。タイヤを外した時点では指定空気圧になっているので、保管時には少し空気圧を下げておくのもコツ。指定の空気圧は車体を安定的に維持できる圧なので取り外した状態ではそこまでの空気圧は必要無い。空気圧は内部から常にタイヤに対して負担を掛けているので、空気圧を下げることでタイヤの痛みや変形を抑えることができる。

保管方法だけでタイヤの寿命が変わってくると聞いたら気になってきたユーザーも多いのでは無いだろうか。最近取り外したスタッドレスタイヤの保管がおざなりになってる場合には今一度タイヤ保管のスタイルを見直してみるといいだろう。

土田康弘|ライター

デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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《土田康弘》

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