「えっ、ここも動くの!?」大人も夢中になるディティールと可動、『メガホットウィール』を組み立てて遊んでみた | CAR CARE PLUS

「えっ、ここも動くの!?」大人も夢中になるディティールと可動、『メガホットウィール』を組み立てて遊んでみた

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メガホットウィール「'77 ポンティアック ファイヤーバード」
メガホットウィール「'77 ポンティアック ファイヤーバード」 全 21 枚 拡大写真

人気ミニカーシリーズ「ホットウィール」の変わり種『メガ(MEGA)ホットウィール』が、レスポンス編集部に届いた。18分の1というビッグサイズはもちろん、実際に組み立ててみるとメーカーのこだわりに驚かされっぱなしだった。本稿ではこのひと味違うホットウィールを、編集部アルバイト社員が組立てる様子を紹介する。

なお、本モデルはポンティアック『ファイヤーバード』の3代目となる「'77 ポンティアック ファイヤーバード」を再現したものだ。これまでも64分の1スケールにてモデリングされてきた人気車種だが、メガホットウィールでは18分の1のビッグサイズな迫力が最も大きな特徴だ。

「メガ」といってもミニカーの64分の1スケールから単純に拡大されただけではなく、ブロックの組立て式となっているのも新鮮だ。さらに左右のドアやボンネット開閉をはじめ、様々な可動ギミックが盛り込まれている。

また、64分の1スケールのダイキャストカーも特別仕様として付属するのが嬉しい。特別なショートカードに収められたこの1台は、メタリックブルーの塗装が施されている。

◆合計843ピースのブロックから『ファイヤーバード』を組み立てる

パッケージを開封すると、まず目に留まるのは袋分けされたブロックだ。パーツがランナーに収められているプラモデルと違って、おおよその部分ごとにブロックが袋詰めされている。袋には番号が降られており、順番に制作していくというわけだ。制作過程は「レゴブロック」をイメージすると伝わりやすいだろうか。

ブロックを繋げていくと、徐々に構成しているパーツの全貌が見えてくる。そのワクワク感や、ミスをした時のリカバリーのしやすさはブロック式ならではだ。付属の説明書にしたがって、黙々と組立てていく。

「えっ、ここも動くの?」業の疲れも吹き飛ばす驚きのギミック

作業を始めて小一時間。フレームからボディ、インテリアと組み上げていく。クルマの構造に従って、それぞれの部分を組立てる過程が面白い。

徐々に「ファイヤーバード」の姿が見えてきた。しかし、その辺りから早くも「これって1つのパーツでもいいのでは…?」と疲れ気味の筆者は邪念に囚われ始める。そんな気持ちで小さなブロックを組立てていくと、とある気付きが。

「これはもしや動くんじゃないか…?」

ドア、ボンネットの開閉はパッケージから予測していたが、このファイヤーバードはなんとシフトノブやシートまで可動するのである。

「早く完成が見たい」と驚きと期待から、やる気を取り戻した筆者はエンジンの組立てに取り掛かるのだが、ここでマテルのこだわりをさらに目の当たりにすることになる。

なんとこのモデル、エンジンのクランクプーリーとベルトまで可動するのである。

「こんなところまで動くのか…」

日頃自動車の整備を行っている筆者は、そんなマニアックなギミックにすっかりとハマってしまうのであった。

デフォルメと精密なモデリングの融合が魅力、これがホットウィールのなせる技

組立てもいよいよ大詰め。ファイヤーバードを象徴する“火の鳥”が刻まれたパネルとタイヤを組み付けると、目の前にファイヤーバードが完成した。普段は目にしないサイズのメガホットウィールは流石の迫力だ。ブロックで構成される車体は、ホットウィールお得意のデフォルメでクルマのキャラクターを強調している。

一方で細部に目を凝らすと、専用のタイヤとホイールやクリアのテールランプ、ナンバープレート、インパネのデカールなどが驚くほど精密に造形されている。それに先述の可動式ギミックが合わさり、ワンランク上のミニカーという印象を受けた。

◆大人が夢中になる、ひと味違う「メガホットウィール」

いかがだっただろうか。サイズも楽しみ方もひと味違うメガホットウィール。筆者は作り上げる楽しさと、ベーシックカーには珍しい可動式ギミックに夢中になってしまった。組立式ということは再分解も可能ということ。もう一度作り直したり、インテリアに小物を加えたりと次の楽しみかたが、あれこれと浮かんでくる。大人をここまで夢中にさせるモノを作れるホットウィールはやっぱりすごい。

ブロックの組立てには特別な工具、技術を要しない。さらに細かいパーツには予備も多く、小さな子供でも作り上げられるように工夫されている。

基本的なクルマの構造を踏襲した組立てから「クルマを作る」そして「クルマを知る」体験ができた。そんな「メガホットウィール」を休日に作り上げてみるのはいかがだろうか。

《大矢根洋》

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