日差しが強くなるこの季節、車内を快適にするためには遮光や目隠しのためのシェードやカーテンの導入がおすすめ。駐車中の車内温度の上昇を抑えたり車中泊の快適性も左右する装備なので要注目だ。
◆直射日光をブロック!効果的な日よけシェードの役割
クルマのウインドウは広い視界を確保するために大きく開口されている。しかし直射日光が差し込むことで車内の温度が上昇するのは避けたい。近年の乗用車の多くはリアまわりにはUVカットなどの機能性を備えたプライバシーガラスが用いられているのでそれほど気にする必要は無いのだが、フロントガラスだけは別。直射日光の角度によってはたっぷり日差しが車内に差し込んで、駐車場に止めた愛車に戻ってきたときには車内の温度が異常に上昇していたなんてことも良くある話だ。
そこでレジャー前に用意しておきたいのが日よけシェードだ。フロントウインドウの形にカットされたシェードには反射材などが取り付けられていて、厳しい直射日光を車内に届かせないようにするプロテクトアイテムだ。さまざまな形状があるが多くは折りたたみ式で保管にも便利なスタイルのアイテムがほとんどだろう。このシェードを駐車中にフロントウインドウに設置しておくだけで、車内の気温上昇は大幅に抑えられる。クルマに乗り込んでからエアコン全開で車内を冷却する手間もなく、すぐに出発できるのがメリットだ。快適性はもとよりエコな装備でもある。
◆日よけにプラスして目隠し効果もあるアイテムもオススメ
一方、車内の快適性をアップさせるもうひとつの装備がカーテンやスクリーンだろう。レジャー先で車内で仮眠を取ったり車中泊をする際にも便利に使えるのがこれらの装備だ。先に紹介した日よけシェードがその名の通り日よけの効果を主にしたものであるならば、こちらのカーテンやスクリーンは日よけの効果に加えて目隠しの意味合いが強い装備だ。主に取り付ける場所はサイドやリアまわりのウインドウだ。
車中泊する際に気になるのは外からの視線だ。クルマの脇を人が通ると安心して眠っていられないのが普通だろう。そこでウインドウにカーテンなどを設置して目隠しすることで快適性をアップすると良いだろう。キャンピングカーなどでは、窓部分に作り付けのカーテンレールを設置してある場合が多いが、普通車にはせいぜいプライバシーガラス程度が装備されているだけだ。そこでクルマの加工無しに簡単に設置できるカーテンを探してみよう。
注目したいのはカーテンレールの設置方法だ。後付け可能な屈曲式のカーテンレールで、なおかつマグネット式のアイテムが用意されているのだ。これならウインドウ内側のサッシュの金属部分にマグネットで取り付けるだけでカーテンレールを設置できるのだ。不要な時期は簡単に取り外すことができるのもメリットだろう。
さらに手軽なアイテムとしては、遮光性の高い生地をそのままマグネットを使って窓の内側に設置するタイプや、吸盤を使ってウインドウ面に貼り付けるタイプの目隠しシェードもある(吸盤はクオリティ差があり窓部分の湿気や温度変化などで吸着力が下がるアイテムもあるので高性能タイプを用いたい)。こちらは使うときに簡単に設置することができる手軽さが魅力だ。
一般的には汎用のアイテムが多いが、中には車種専用でウインドウの形状、ウインドウの数に合わせてあらかじめぴったりの形状にカットされた目隠しシェードも発売されている場合もある。それなら各窓にぴったり覆うことができるのでスマートだ。
◆停車時の換気に便利な防虫ネットもオススメ
さらに窓部分に取り付けるアイテムとしてもうひとつの注目パーツが防虫ネットだ。暑い時期は換気を考えてウインドウを少し空けて仮眠することになるのだが、虫の車内への侵入が気になる。そこで窓部分に設置できる防虫ネットで、換気と防虫性能、さらには目隠しを同時にこなしてしまうことができるのだ。
このように、レジャーや車中泊で役立つ日よけシェードやカーテン、目隠しシェードなどをクルマに積み込んでおけば、強い日差しや周囲の視線からしっかり愛車をプロテクトできる。取り付けも簡単なので用途に合わせたアイテムをお出かけ前に用意しておこう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。