レジャーシーズンまっただ中、夏場のドライブで地方の高速道路やバイパスなどを走っていて気になるのが虫の付着。特に夜間走行中の視界を妨げてしまうウインドウのクリーニング対策に注目した。
夏のドライブには思いもよらないトラブルが待ち構えていることがある。事前のメンテナンスでは避けられず、現地で対処しなければいけない項目もあるので、想定されるケースをあらかじめ洗い出しておいてできうる限りの対策を立ててドライブに臨むと良いだろう。そのひとつが虫対策だ。
地方の高速道路や牧場などの周辺を夜間ドライブしているとヘッドライトに虫が集まってきて、想像以上にクルマに虫が付着することがある。そこそこの速度で走っているとプチプチと虫がフロントバンパーやヘッドライト、フロントウインドウにぶつかる音が聞こえてくるぐらい。パーキングなどで止まって確認するとバンパーやヘッドライトにびっしりと虫の死骸が……なんてことも珍しく無い。
そんな状態の時にもっとも注意したいのがフロントウインドウだ。虫の死骸が付着するとそれだけで視界を妨げてしまう。さらに虫が原因となるべっとりとした粘着性の液体がウインドウに張り付くこともあり、これはウォッシャー液+ワイパーでは完全に洗い流すことができないことが多い。この汚れが夜間だと対向車のヘッドライトの光が歪むなどして視界を妨げることになるので要注意だ。
そんな時に用意しておきたいのがガラスクリーナーだ。視界が悪くなったと感じてきたら早めにパーキングに停車して、クルマに積み込んでおいたガラスクリーナーでさっと処理するのが良いだろう。もっとも手軽なタイプはウェットシートタイプのガラスクリーナーだ。これならクリーナーを染みこませたウェットシートを取りだしてガラスを拭き上げるだけ。
さらに、ひどい虫の付着を経験したことがあるユーザーならわかるだろうが、かなり強力に虫の残骸が付着している場合はなかなかクリーニングするのが難しい、若干の粘度もあってなかなか除去できない場合もあるのだ。もちろんシャンプー洗車するわけにはいかないので手軽なガラスクリーナー頼りにならざるを得ない。
そんな時に用意しておくと重宝するのがスプレータイプのガラスクリーナーだ。筆者もこのような大量の虫が付着するケースに遭遇した際に油脂溶解成分&アルコールを配合しているクリーナー(プロスタッフ・モンスターガラスフィニッシュ)を実際に使ってみたところ、付着した虫と残骸による広がった粘着成分がさっと除去できて、クリアな視界を確保できた経験がある。作業もスピーディでスッキリ処理できるのでこの手のクリーナーを常に車載しておくと、虫による視界不良も一発解消できる。
ガラスクリーナーは多くの場合は内窓、外窓を兼用で使えるので、一本を用意しておけば、先に紹介した虫などの応急対策用に用いるほか、内窓に付いてしまった結露の汚れ、手アカなどをクリーニングすることも可能。こちらも夜間走行中に対向車のヘッドライトに影響されて視界を妨げる原因になるので、気になったらすぐに安全な場所にクルマを止めて、その場で対処するのが必須。「次の洗車時にやればいいや」と思っているとうっかりクリーニングを忘れてしまうこともあるので、気になったらドライブ先であってもその場で対策するのが安全性を考える上でも良いだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。