国土交通省は、直轄国道に面しているビッグモーター店舗前の街路樹の枯死に関する調査結果を公表した。
ビッグモーターが店舗前に除草剤を撒いて街路樹が枯死している問題が表面化していることから、国土交通省は管理する直轄国道で同様の被害がないかを、7月26~28日にかけて地方整備局が調査した。
それによると直轄国道沿いのビッグモーター店舗数111店舗のうち、過去5年から現在までに店舗前の植樹が枯死しているのは10店舗だった。現時点の速報値で今後、変更になる可能性がある。
国土交通省では今回、枯死の発生が確認された箇所は、その原因を調査し、除草剤が撒かれていることが確認された場合、警察当局に被害届を提出する。今後、原因者が特定した場合、原因者に対する損害賠償を請求するとしている。
ビッグモーターが除草剤を撒いている問題については、東京都などの各自治体も同様に調査している。
一方、ビッグモーターは調査した結果、複数店舗で過去に清掃活動の際に使用した除草剤による影響で、街路樹や植え込みが枯れた可能性が高いことが判明したとしている。除草剤による影響で枯れた可能性の高い街路樹や植え込みについては今後、行政の指導を受けながら外部専門家にも相談し、土壌入れ替えや植樹など、原状回復に向けた手続きを行うとしている。
また、他の店舗も「国土交通省、各自治体による街路樹周辺の現地調査に全面的に協力し原状回復も含めて誠心誠意の対応をする」としている。