アメリカンな「スバル」が富士山麓に集結…The SUBIE #3 | CAR CARE PLUS

アメリカンな「スバル」が富士山麓に集結…The SUBIE #3

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The SUBIE #3
The SUBIE #3 全 60 枚 拡大写真

静岡県富士宮市の朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で9月3日、北米仕様にカスタム化したスバル車を中心としたイベント「The SUBIE」が開催され、雰囲気たっぷりの約110台が富士山の裾野に並んだ。

日本国内ではスバル車に乗る人を“スバリスト”などと呼ぶが、同様にマニアックな北米のスバル乗りたちは愛車“SUBIE(スビー)”と呼んでドライブなどを楽しんでいる。そんな北米仕様にモディファイしたスバル車仲間の輪を広げ、交流を深めようというイベント。今回で3回目の開催となった。

この日集まったスバル車は約50台。フロントまわりを飛び石などから守るノーズブラやルーフラック、ヒッチカーゴなど、北米の純正パーツを装着したり、自分でDIYしたりと様々。ハワイ仕様やネバダ仕様など、どの車両もアメリカンな雰囲気たっぷりだ。

このイベントではそんなアメリカンな雰囲気を醸すために、背景となる自分なりの物語を作り上げているのが大きな特色となっている。

例えば、『クロストレック』(2014)で参加したオーナーは、「カリフォルニア在住。通勤にも使用し、週末は家族と買い物、アウトドアと幅広く活躍してくれるクルマ」と想定し、リフトアップ&ブロックタイヤを装着し、荷物がたくさん積めるようにルーフラックも載せている。車内にはアメリカ雑貨を置いたりファッションも現地を意識するなどの凝りようだ。

『インプレッサ』(2007)で3回連続で参加したというオーナーは「現地のグーグルマップを地道に見て、向こうではこういう生活様式なのかと参考にしながら手を加えています。ここは身近で一番アメリカを感じられるイベント。僕にとって天国です」と満足そうだった。

岩手から『アウトバック』来たオーナーは2回目の参加。「装着しているパーツの違いなど、ここに来ているクルマやオーナーさんたちの話がとても刺激になっています。いかに自分のクルマを見てもらうかというイベントが多いかと思いますが、ここはもっと深くて、他の車を見て勉強できる場として楽しんでいます」と、何やらスバル乗りらしい!? まじめなコメントも。

スバル車以外にも約60台の北米仕様車が参加した。日産『フロンディア』や『インフィニティ FX35』、マツダ『MPV』、ホンダ『アキュラ 3.5RL』、トヨタ『カローラ』など、いずれもこだわりを持った個体ばかりであった。

また今回は北米にスバルを根付かせたご先祖様である『ff-1』と『レオーネ』も特別参加。初めて知った、あるいは見たという若いSUBIEたちは写真を撮ったり質問をしたりして盛り上がっていた。

今回で3回目の開催となったが、「最初は数人で集まったのがきっかけでした」というのは、イベント運営の中心人物である廣瀬真大さん。自身はレオーネバンをハワイ仕様の『ロイヤル』ワゴン風にカスタマイズ。USDM(アメリカ国内仕様)関連のイベントに参加していくうちに仲間が増え、「アメリカに矢印を向けたスバル乗りの集まりを自分たちで始めよう」としたのが「The SUBIE」だった。「USDMを卒業した人でも『ここは楽しい』と戻ってきているアメリカンスポットの人たちもいます。ベテランと若手がつながって関係性ができれば。そんな交流と学びの場にできればと思っています」。

例年5月に開かれていたこのイベント。今年は会場の都合で9月の開催となったが、来年はまた緑あふれる5月に開催する予定だという。日本を象徴する富士山をバックにしながら、ここはアメリカ!? と錯覚するようなミーティングであった。

アメリカンなスバルが富士山麓に集結…The SUBIE #3

《嶽宮 三郎》

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