クルマ生活に関連する「社会・経済」情報を横断的に発信している当コーナー。現在は、知らないと損をしかねない“お得情報”をさまざま紹介している。今回から数回にわたっては、「JAF」のお得度を分析していく。まずは「ロードサービス」についてリポートする。
ところで、JAFは1963年の発足以来ほぼずっと、会員数を伸ばし続けてきた。1993年には1000万人に到達し、そして2021年には2000万人を超えている。なお2022年度末の時点での会員数は約2030万1000人。前年度と比べて20万2000人ほど増加した。今やざっくり、免許証を保有しているドライバーの4人に1人が入会している計算となる。
ここまで伸びている理由はひとえに、入会することで得られるメリットが大きいからだ。さて、どんなメリットがあるのかというと……。
真っ先に挙げるべきは「ロードサービスが便利なこと」だ。ちなみに昨今は「自動車保険」に加入することでもロードサービスを利用できるようになるケースが多い。であるならば、わざわ入会金や年会費を払ってまでJAFに入る必要はないようにも思えるが、実をいうとJAFのロードサービスの方が利便性が高い場合がかなり多い。
というのも、「自動車保険」のロードサービスの利用には多少の制限がかかりがちだ。会社ごとで差はあるものの、例えば燃料切れによる給油サービスは年間に1度しか受けられなかったりする。また、ゲリラ豪雨等の自然災害では呼べないものもある。対してJAFのロードサービスは基本的に年間何度でも利用でき、自然災害によるトラブルにも対応してもらえる。急な降雪時にはチェーンの装着も頼めるし、雪によるスタックの救援もしてくれる。
またJAFのサービスはクルマに対してではなく人に対して提供されるので、例えば4人でクルマに乗っていてその4人のうちの1人が「JAF会員」であればロードサービスを呼んで良い。
なお自動車保険とJAFの両方のロードサービスを使えるようにしておくと、両方を呼べるケースでは早くに到着してもらえる方に来てもらう、ということも可能となる。その意味でも、JAFにも入っておいた方が得策だ。
で、JAFの入会金と年会費は、実はそれほど高くない。入会金は2000円で年会費は4000円だ。しかも各種割引きもある。
また、ロードサービス以外にもメリットがさまざまある。なのでそれらを利用することで、入会金・年会費分の出費を取り戻せることもある。その詳細は次回の記事にて紹介する。乞うご期待。