ダウンサスから車高調まで「カスタムサスペンション」の選び方 | CAR CARE PLUS

ダウンサスから車高調まで「カスタムサスペンション」の選び方

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サスペンション交換にはどんな種類とメリットがある!?
サスペンション交換にはどんな種類とメリットがある!? 全 10 枚 拡大写真

車高を下げてシャープなハンドリングを手に入れるのはカスタマイズの醍醐味。となると、サスペンション交換は重要な項目になるが、そのサスペンションにも種類がある。それぞれの特徴を解説する。

サスペンション交換と言えば車高調であるが、それだけではないし、車高調にもいろいろと種類がある。なんでもかんでも高い車高調が偉いわけでもなく、使うステージやフィールドに合わせて他のものが使いやすいことも多い。ではそれぞれどんな特徴があるのだろうか。

◆サスペンションの種類1:全長調整式車高調

現代ではスタンダードないわゆる車高調。車高が手軽に調整できる全長調整式で、バネが遊んだりせずに自由に車高を変えられるのが魅力。価格は10万円以下からリーズナブルなモデルはあるが、いわゆる有名メーカーの商品だと実勢価格で10万円くらいから。20万円くらいになると本格的なサーキット走行も可能。30万円以上は海外メーカーも含めた高級車高調が手に入る。

◆サスペンションの種類2:ネジ式車高調

ひと昔前まではオーソドックスだったのがこのタイプ。全長調整はできず、車高はバネを抑えるリングの位置で調整するタイプ。車高を下げていくとジャッキアップした時にバネが遊ぶことがある。そうなると車検に合致しなくなってしまうので、バネが遊ばないようにヘルパースプリングを追加したりする必要がある。

全長調整式に比べて車高調整の自由度は低いが、車高がある程度決まっていれば走行性能的な差はない。むしろ軽量にできるのでわざわざネジ式を選ぶこともある。

◆サスペンションの種類3:Cリング式車高調

ネジ式の親戚とも言えるのがCリング式。これはスプリングの位置を決めるリングをグルグル回して位置を決めるのではなく、3箇所くらいの位置にCの字の割れ目の入ったリングを取り付けるタイプ。簡単に言えばネジ式の車高が3種類から選べるバージョンといった雰囲気。最近は減っているが純正オプション品などに使われることが多かった。

◆サスペンションの種類4:純正形状サスペンション

車高調整式ではないが、サスペンション自体を純正から取り替えるのがこのパターン。純正サスと同じような固定車高式のサスペンションで多くの場合は減衰力も固定式。しかし、一部減衰力調整式もある。

価格としては10万円くらいがボリュームゾーンで、モデルによっては純正サスの新品購入よりも安い場合も多い。走行距離を重ねたクルマで、補修パーツであり、どうせなら純正よりワンランク上の走りを手に入れたいという人にピッタリのモデル。

これまでは純正サプライヤーのアフター部門などからの販売が多かったが、近年ではテインやHKSなどチューニングパーツメーカーからもリリースされてきている。

◆サスペンションの種類5:ダウンサス

ダウンサスと呼ばれているが、純正交換スプリングのこと。純正サスペンションからスプリングを外し、やや車高が下がるスプリングを組むことで車高を下げるのがダウンサスの目的。

もっともリーズナブルで数万円から購入できるパーツ。ダンパー自体は純正サスペンションを使うので、その寿命の長さやしなやかさはそのままに車高を下げられると今再び人気を集めている。

車高も数センチしか下げられないが、さりげなく下げてそのまま10万kmも走れるので、お金をかけずに車高を下げたい人に支持されている。最近はスポーツ走行できるダウンサスとして、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手が自身のブランドからオリジナル品を出したりと新たなターゲットの商品も増えている。

サスペンション交換といって軽くこれだけの種類がある。値段が高いのは全長調整式車高調だが、だからといってこれがベストというわけではない。車高調になると数万kmごとにオーバーホールをしないと買ったときの性能は保てない。なので、長い時間長い距離をメンテフリーで楽しみたいなら純正形状サスもあり。

スポーツ走行はしないで車高を少し下げて乗り心地もできるだけソフトにしたいならダウンサスがベスト。そういったそれぞれの商品に特徴があるのだ。

取り付けた際には車高が変わるのでアライメント調整は必須。きちんと車高に合わせたアライメントにすることで、始めて正しい性能を発揮できるもの。サスペンション取り付けは簡単なように見えて、さまざまな注意点とコツがあり、それによっても性能を発揮できないことがあるので、ぜひプロに作業はお願いしてもらいたい。

ダウンサスから車高調までカスタムサスペンションの選び方~カスタムHOW TO~

《加茂新》

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