未来の暮らしを体験できるパナソニックグループの技術とビジョンが融合…ジャパンモビリティショー2023 | CAR CARE PLUS

未来の暮らしを体験できるパナソニックグループの技術とビジョンが融合…ジャパンモビリティショー2023

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未来の暮らしを提案したパナソニックブース…ジャパンモビリティショー2023
未来の暮らしを提案したパナソニックブース…ジャパンモビリティショー2023 全 17 枚 拡大写真

自宅やクルマ、自転車などの未来の暮らしをジャパンモビリティショー2023のブースで提案したパナソニックグループ。車載機器のみならず近未来のモビリティの姿を体感できるブースが注目だ。

パナソニックグループはグループの各社が持つ技術を総合して、未来の街でクルマや自転車の可能性を示す展示を実施した。安全で快適なモビリティ、クルマと家を融合させたエネルギーシステムなど、我々が直面する未来の生活の様子をリアルに再現、その中に自社の技術がどのように生かされるかを紹介して見せた。

中でもひときわ目立つ存在となったのが「Mobile Living Room」(モバイルリビングルーム)と呼ばれるスケルトン形状の箱形ボディを持ったモビリティだ。取材当日は実際に車内に乗り込んでその動作を体験できるデモが実施された。このモビリティは2035年を想定したもので、高速道路や自動車専用道路では自動運転が実現している前提の近未来モビリティとなっている。

設定はシェアハウスのリビングルームで仲間とくつろいでいるときに「流星を見に行こう」と思い立つところからストーリーは始まる。この時、すでに自分をサポートしてくれるパートナーAIが稼動しているので、すぐさま行き先や移動手段、ルート、立ち寄りポイントなどをAIがプランニングしてくれる。その上でモバイルリビングルームに乗り込むと、車内はL字形状のソファと、シンプルな運転席があるだけ、部屋のような四角い空間はクルマを感じさせないのが特徴だ。ここでパートナーAIがフロントガラスに登場しルートの説明や立ち寄りポイントのカフェを提案してくれる。

走り出すと市街地の脇道から子供が飛び出してくるが、あらかじめ子供の存在をITSで察知して事故を未然に防ぐという設定。さらに高速道路に入ると自動運転がスタート。時間に余裕があるのでのんびりモードで行くといった走行シーンも再現された。その間に立ち寄りポイントであるカフェの案内を車内の大型スクリーンに映し出しメニューの確認や予約までを済ませる移動時間を過ごす。カフェはクルマに乗ったまま利用可能で配膳ロボットが料理を運んでくる。

カフェに滞在している間にカフェのマスターとモニターを通じて会話し、これから向かう流星を見るためにオススメスポットを紹介されるなど、現地でしか得られないローカル情報を得ることになる。

そして程なくして目的地に到着して美しい流星群を見ることになる。その際には先のカフェのマスターをはじめ、メッセージでつながっている友達ともその感動を共有するやりとりもモニター上で行うことができるというもの。

部分的な自動運転に加えてパートナーAIが先回りして色々な計画をしてくれる便利さ、さらには車内をリビングルームのようにくつろぎの空間にしてくれる設備や通信環境など、2035年にはクルマの移動はこんなスタイルになっていると言うことをリアルに感じさせてくれるデモ体験となった。

またクルマ型のプレゼンテーションコーナーにはパナソニックグループが持つ車載パーツや技術をまとめて紹介した。その数は60ユニットに及ぶ。中でも注目となったのはスマートフォン向け新世代ワイヤレス充電器。

同社独自のムービングコイル方式を採用し、スマートフォンを上に置くだけでワイヤレス充電が可能。しかもスマホの置き場所にかかわらず充電最適位置にコイルが移動して充電を開始するので幅広いスマホに対応可能&走行中にスマホが動いても大丈夫。低い熱損失と高い充電効率を持つのが特徴。

また自転車にまつわる新技術であるITS搭載サイクルモビリティ(B2X)も体験デモされた。自転車に乗って街中を走行していると、脇道からクルマが接近していることを知らせる通知が自転車側に来る仕組み。接触事故を未然に防ぐ体感が可能だ。また、クルマが自転車に気づいて停車した場合にサンキューボタンを使って感謝を伝えることも可能。ITSを利用して街中のモビリティ環境が安全で快適なものになることを実感できる体験となった。

その他にも、クルマと家を融合させて蓄電システムを構築するVehicle to Homeをテーマにしたコーナーも用意するなど、自宅のエネルギーにクルマ(EV)を取り入れるシステムも提案された。

近い将来のモビリティ事情をシミュレーションしたようなパナソニックグループのブース。豊かで安全な未来のモビリティ環境をリアルに体感させてくれる展示内容になっていた。

《土田康弘》

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