ウインターレジャーなどに行って愛車はかなり汚れている。しかし寒い時期の洗車は気が進まない。そんな時にはとにかくお手軽系のワックス、コーティング剤を使った洗車を実践してみよう。
クルマの洗車は作業工程も多くて、寒い時期に実施するのは腰が引けてしまう。大量の水を使った作業や脚立を使って何度もルーフなどを拭き取る作業を繰り返すのは、よほどの愛車愛が無ければキープできないだろう。次の週末に大事な同乗者を乗せるといったきっかけでも無い限り、重い腰が上がらないのも事実ではないだろうか。
しかし、クルマの汚れは冬場だからといって軽減されるわけじゃない。むしろウインタードライブでは融雪剤や雪などの影響もあって、汚れは夏場以上の場合も多いのだ。そこで定期的な洗車は欠かせない。そんな時に一度試してみたいのがお手軽系の洗車アイテムの数々だ。近年の洗車アイテムの中には“ワンタッチ”や“お手軽”といったキーワードの商品がズラリ用意されている。いずれも簡単&スピーディな洗車を可能にするアイデアが込められているので要チェックだ。
中でも、ぜひ試していたいのは液体タイプのワックスやコーティング剤だ。シャンプー後にスプレーやトリガーでボディに吹きかけて拭き取るだけでピカピカツルツルのボディが蘇るので手間が無いのが特徴。しかも近年のモデルの多くはシャンプー後のボディに付いた水滴を拭き取らずにそのまま施工できる液体コート剤が多い。これならシャンプー後に人工セームやマイクロファーバーなどで濡れたボディを拭き取って手が冷たくなって嫌気が差すことも無い。水で手が濡れるのはシャンプー時のボディ洗いだけに限定できるのがとにかくありがたい。
そんな液体タイプのコーティング剤の中でもソフト99の「レインドロップ」は、ボディの撥水コートのみならずガラス面にも同時に使えるのがプラスアルファの魅力。これなら従来はボディコートとウインドウの撥水処理を別々の工程で実施してたものを、クルマの外装全面に吹きかけて拭き取るという1工程で完了できるのが手軽。ボディは撥水コートされるのはもちろんだが従来の液体ワックスのようにガラス面に付着すると油膜になってしまうことはもちろん無く、しっかりガラス撥水が効果を発揮して雨粒をはじく効果も手に入るのも機能面で魅力となった。
さらにお手軽さを極めるならすでにポピュラーになっているのがウエットシートタイプのクリーナーワックスだ。このアイテムは汚れたボディに使っても汚れを引きずってボディをキズ付けることが無いのが特徴。汚れはシートの中にからめとる構造なのでシャンプーをすること無くボディの汚れを拭き上げることができる。しかも拭き上げれば同時にワックス処理まででき上がるという手軽さ。これなら外出前のちょっとした時間やパーキングで気になった愛車の汚れをさっとクリーニング&磨き上げることも可能。クルマのグローブボックスに常備しておけば汚れに対する処理もスピーディになり、常にきれいな状態で愛車をドライブできる環境が整うだろう。
同様に液体タイプのクリーナーワックスも使い勝手が良い。ウェットシートタイプのクリーナーワックスと同じく、シャンプーを経ることなくクリーニングとワックス掛けを1つの液剤で処理してしまえるのが魅力。汚れた部分に吹きかけて、マイクロファイバーなどのきれいなクロスで拭き上げれば完了。ウェットシートタイプのクリーナーワックスと同じく作業は超スピーディだ。ただしウェットシートタイプを含めてこれらのお手軽アイテムは輝きや撥水性能などの耐久性という面では“それなり”なので割り切って使うと良い。もちろん汚れたら処理するというスタンスなら問題ないだろう。
洗車&ワックスの時間は最小限にしつつ、撥水や輝きの効果は欲しいといった贅沢なニーズに応える洗車アイテムが次々と登場している。作業工程を減らして手間無く愛車を美しく乗るために、自分の用途に合った手軽なクリーナー&ワックスを用意しよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。