バッテリーチューニングで性能アップ!? コスパ重視から本格チューニングまで紹介 | CAR CARE PLUS

バッテリーチューニングで性能アップ!? コスパ重視から本格チューニングまで紹介

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バッテリーチューニングで性能アップ!? コスパ重視から本格チューニングまで紹介~カスタムHOW TO~
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バッテリーは3年から5年ほどで交換が必要となる消耗品パーツ。それでいて新品にしてもとくにパフォーマンスがアップするわけでもなく、正常な状態に戻るだけではつまらない。ならばバッテリーもチューニングしてしまおう。

◆重要部品のバッテリーの軽量化が可能!?

バッテリーは重い。普通車用で約15kgほどもある。だからこそ、昔からBMWは前後重量バランスの最適化のためにトランクルームにバッテリーがある。トヨタ『GRヤリス』もトランク内にバッテリーが置かれている。ならばと、トランク内にバッテリーを移設する方法もあるが、大掛かりな電源ハーネスが必要になったり、トランク内の置き場に困ったりと結構大変。そこで手軽なのはドライバッテリーへの交換だ。

通常のバッテリーは内部に専用の電解液と鉛板などが入っているが、ドライバッテリーでは水をスポンジなどに含ませることで大幅に軽量化を実現。普通車サイズで比較すると約15kgから約5kg軽量化できる。バッテリーをそのまま変えるだけで約10kgの軽量化はなかなかの効果を持つ。ドライバッテリーは価格的には普通車サイズで8万~9万円くらいすることが多いが、10kgの軽量化となるとついているものを外す以外ではかなり安い部類。カーボンボンネットや、カーボンルーフ化などに比べればリーズナブルなのだ。

そこまではちょっとと言うのであれば、純正同等の大容量品への交換という手もある。バッテリーは共通で「40B24L」のような記号で性能と大きさが示される。この場合、40は性能ランクを示す数字。Bは短側面のサイズ。24は長側面のサイズ。Lは端子の位置でプラス端子が左に来るタイプがL。逆はRとなる。

このサイズと端子の向きが合っていれば性能ランクは変えても大丈夫。具体的には性能ランクを40から55とか60にしておくことで、高性能になるので電装品をたくさん使ったときにも安定した電力が供給されたりとメリットがある。もちろん数字が大きなものの方が値段も高くなるが、どうせ変えるならちょっと良いモデルに変えるのも手のひとつだ。

◆サーキットなど走りを求めるなら小型化もあり?

チューニングカーでサーキットでのタイムを求めるというなら、ドライバッテリーにする以外にも小型のバッテリーにする手もある。もちろんその分容量は小さくなるのでバッテリーが上がりやすいなどデメリットもあるが、その分性能ランクを上げてカバーすれば、ほぼデメリットなく軽量化も可能だ。

軽さも大きなメリットになるが、実はバッテリーの電力が落ちてくるとオルタネーターが一生懸命発電して負担が掛かる。この負担とはエンジンパワーをわずかであるが食うものなので、サーキットでベストタイムを狙うならむしろ大きなバッテリーのままで、しっかりと電気を蓄えて走ったほうがオルタネーターの負担が減ってタイムが出しやすいという意見もある。ワンメイクレースではそういった意味であえてノーマルバッテリーの人もいるし、タイムアタック時にヘッドライトを付けないのも電気が食われるのは避けるためなのだ。

このようにバッテリー本体のチューニングとしてては大容量にするか、軽量にするかといったところだが、加えて端子やケーブルなどにも気を配っておきたい。純正アースケーブルも経年劣化でボディとの接合部が徐々に汚れたり錆びたりすることもある。そういった部分を綺麗にしたりするだけでも、調子が良くなったりするもの。旧車と言われる領域になるクルマなら、純正アースケーブルを新品にするのも効果的だ。

アーシングチューンもあるが、それに関しては諸説あるのでなんとも言えない。自動車メーカー側としては純正で十分なアーシングがしてあるわけでそれ以上に行っても無意味という意見もある。いずれにしてもエンジンルーム内に多くのアーシングケーブルを配置すると、それによるトラブルに気をつけたい。温度が高くなる場所を通していてケーブルが溶けたり、それが原因で火災が発生した例もある。そういった点に気をつけながら、アーシングを増設するのはユーザーの自由であるが、ある程度のリスクが伴うチューンであることは忘れずに。

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《加茂新》

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