ひと工夫が盛り込まれた「カーアクセサリー」の注目作を厳選して紹介している当コーナー。今回は、「車載用Android端末」の注目作を紹介する。これが何なのか、何ができるのかを解説しながら、お薦めの新作をピックアップする。
さて、ここで紹介する「車載用Android端末」とは何なのかというと……。
これはつまり、Apple CarPlayとandroidautoに対応した車載メインユニット(以下、「CarPlay対応機」)にて使える機器のことを指す。
ところで「CarPlay対応機」では、スマホを接続するとスマホアプリの表示を車載機のモニターに映し出せて、アプリの機能のほぼすべてを車載機のモニターにて操作できるようになるのだが、1つ弱点も持っている。それは「ナビアプリ以外の動画系アプリには対応していないこと」だ。
とはいえ「CarPlay対応機」にHDMI端子が備わっていれば、不満は出にくい。スマホのミラーリングを行えるので、動画系アプリはミラーリングにて楽しめる。しかしトヨタ車純正ディスプレイオーディオではHDMI端子も映像の外部入力端子も非装備なので、ミラーリングを行うのは困難だ。
でも「車載用Android端末」を使えば、話が変わる。「車載用Android端末」に動画系アプリをインストールしそれを「CarPlay対応機」にUSB接続すると、動画系アプリもナビアプリやミュージックアプリと同様に車載機にて楽しめるようになる。つまりこれら「車載用Android端末」は、「CarPlay対応機」に備わっている“動画系アプリを使えなくするリミッター”を解除できる、というわけなのだ。なのでいわゆる「テレビキャンセラー」も不要だ。
では、その注目作を4つ紹介しよう。1つ目は、「スマート」の『T-box』(税抜価格:5万4780円)だ。こちらはデザインがスタイリッシュで機能も豊富だ。GPS&グロナスを内蔵し、SD&SIMカードスロットも装備するのでSDカードに収録した動画データ等の再生も可能で、当機自体で通信も行える。
そしてその最新モデル、『T-box with HDMI』(税抜価格:6万280円)が4月上旬に発売される。当機はHDMI出力端子も備えるので、これにて映し出せる映像をリアモニター等へと出力できる。
また、「フィールド」も人気モデルをリリースしている。1つは、スタンダード機の『VISIT・ELA-V12』(税込価格:6万6000円)で、もう1つはHDMI入出力端子を備えた『VISIT・ELA-H3』(税込価格:9万9000円)だ。
なお『VISIT』も両機ともにSIMカードスロットを装備する。そしてメモリーと内蔵ストレージのスペックが高い(8GB/128GB)。パワフルな「車載用Android端末」をお望みならばこちらが狙い目だ。
今回は以上だ。次回以降も気の利いた「カーアクセサリー」を厳選して紹介していく。お楽しみに。