ボルボカーズ(VolvoCars)は3月27日、ディーゼル車の生産を終了した、と発表した。スウェーデンのトースランダ工場から、ディーゼルエンジンを積む最後の1台、『XC90』がラインオフしている。
ボルボカーズは、2030年までにEVのみを販売し、2040年までに気候変動に左右されない企業を目指している。また、ボルボカーズは、新たな内燃エンジンの開発から撤退した。ボルボカーズは2022年11月、内燃エンジンの合弁会社「オーロベイ」の全株式を売却した。ボルボカーズの現在の研究開発予算のうち、新たな内燃エンジンの開発費はゼロとなっている。
ディーゼルを全廃するというボルボカーズの決定は、気候変動の危機に直面して、自動車業界と顧客の需要が急速に変化していることを示しているという。現在、欧州での新車販売の大半は、EVまたはプラグインハイブリッド(PHEV)で占められている。
ボルボカーズによると、ディーゼル車はガソリンエンジンよりもCO2排出量が少ないが、窒素酸化物(NOx)などの排出量が多く、とくに市街地では大気環境に悪影響を及ぼす、としている。