神戸製鋼所(KOBELCO)は8月8日、中国鉄鋼業最大手の中国宝武鋼鉄集団有限公司(以下、宝武集団)が過半出資する宝武鋁業科技有限公司(以下、宝武アルミ)との間で、アルミパネルの製造・販売を行う合弁会社設立の契約を締結した、と発表した。
合弁設立は、中国での自動車用アルミパネルの事業拡大および自動車メーカーのCO2低減ニーズへの対応が目的だ。
今回、神戸製鋼所が100%出資し中国天津市でアルミパネルの製造・販売を行う神鋼汽車鋁材(天津)有限公司と宝武アルミのアルミパネル用連続熱処理及び精整工程を統合した合弁会社を設立することについて、神戸製鋼所、宝武アルミに加えて、宝武集団傘下の宝山鋼鉄股份有限公司(以下、宝鋼)の3社が正式合意に至り、合弁契約書を締結した。
今後、各国の規制当局からの承認が得られること等を条件に合弁会社を設立する予定だ。
合弁会社は中国国内の自動車メーカー向けに、高品質なアルミパネルの製造・販売を行うことに加えて、CO2削減への取り組みとして、顧客や合弁会社で発生するスクラップのリサイクルを推進する。中国でのアルミパネルの成長が見込まれるなか、自動車の軽量化・脱炭素社会の実現に貢献していく方針だとしている。