新潟市に本社を置くエコ・ツバサ貿易は10月11日、中国のトラック・バス・建設機械用タイヤブランドAeolus Tyre社と契約を締結し、日本における正規輸入元として製品の輸入・販売を開始すると発表した。
AEOLUSブランドは1965年に中国でOTRタイヤ製造の専門工場として設立された。2003年には上海証券取引所での上場に合わせ社名を江南タイヤからAeolus Tyreに変更し、世界150カ国以上に事業を拡大してきた。
2016年にはグループ企業であるイタリアのPirelliと特許および技術支援契約を締結。Pirelliの最新かつ革新的な技術を採用することで品質を大幅に向上させ、業界最高レベルの製品の提供を開始した。
日本では新潟・三重の2拠点の倉庫で主なサイズを在庫し、リードタイムの低減と全国への配送に対応する環境を整えている。既に愛知県「山昌」や岐阜県「岐阜ロジック」、三重県「小川自動車工業」などが正規取扱店としての販売・サービス活動を開始している。
AEOLUSは10月27日に富士スピードウェイで開催される「ジャパン トラックショー in Fuji Speedway 2024」に初出展する。会場ではパドックエリアでのブース出展の他、ピットビル2階クリスタルルームでのプレスカンファレンスも実施し、AEOLUSブランドや製品説明、今後の事業展開などについてのプレゼンテーションを行う予定だ。
世界150カ国以上で販売され、年間780万本のトラック・バス・建設機械用タイヤを生産するAEOLUSの日本市場への本格参入は、国内タイヤ業界に新たな競争をもたらす可能性がある。