2024年12月に「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」(以下、PDP) が岡山国際サーキットで開催された。このイベントはその名の通り、トーヨータイヤが主催するサーキットを走行する走行会形式のイベントだ。
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しかし単なる走行会ではないのが、このPDPの面白いところだろう。それはトーヨータイヤのフラッグシップブランドである「PROXES」(プロクセス)シリーズの認知度向上という目的だけでなく、“ハードルが高く思われがちなサーキット走行をもっと身近に感じてほしい”という思いからイベントが企画されている。タイヤメーカーが主催しているからといって、参加者のタイヤメーカーの制限もない。ということで、PDPの様子をお伝えしていく。
◆初心者クラスは5,000円からサーキット走行を体験!PROXES装着ユーザーは特別割引も
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今回で通算3回目の開催となるPDPは、第1回の鈴鹿サーキット、「TOYO TIRES FAN MEETING」と併催された第2回が同じく岡山国際サーキットで開催された。今回のPDPには、過去最高の約110台のユーザーがエントリー。応募開始からすぐに受付終了となるほど、人気の走行会イベントだ。
その理由は、まずは走行料金がお得なのが魅力といえるだろう。フリー走行30分x3枠で2万5,000円、初心者クラスの走行は先導走行20分x2枠で5,000円で参加することができる。しかもPROXESユーザーは特別に4割引でそれぞれ各1万5,000円/3,000円で参加できるのが嬉しい。国際サーキットをこの値段で走行できるのは、それだけでも非常に魅力的ではないだろうか。
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初心者から上級者までの参加クラスがA/B/C(自己申告のタイム)と区別されており、先導付きで走行する初心者向けのクラスDの4つのクラス分けがなされた。PDP開催の狙いは主に初心者と中級者のスキルアップで、初心者向けのクラスではいわゆるサーキット走行にはどんな準備が必要なのか、丁寧に案内され初めてのサーキット走行でも参加者の不安がなくなるようきっちりとプログラムが組まれていた。
そして豪華ドライバー陣による同乗走行の体験も実施された。PROXESブランドアンバサダーを務めるレーシングドライバーの木下隆之さんを筆頭に、同じくレーシングドライバーの阪口良平さん、塩津祐介さん、女性ドライバーの小山美姫さんの4名が講師陣を務めた。
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走行マシンはグローバルオートのR35やGRスープラ、トヨタ86(ZN8)、ロードスターなど多くのスポーカーが準備。加えて、足元には最もトラックパフォーマンスの高い「PROXES R888R」から「PROXES R1R」などのタイヤが装着され、トーヨータイヤのパフォーマンスを体感することができた。同乗走行の体験は抽選となるが、ラッキーな当選者たちはプロドライバーのスキルを身近で体験して興奮冷めやらない様子であった。
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◆女性や学生ドライバーも初体験!自分の愛車で味わうサーキット走行の爽快感
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参加者の中で3名のユーザーにお話を伺ってみた。1人目はmivさん。マツダ『ロードスター』で参加されていたのが、よくみると驚きの左ハンドル仕様。早速その理由を教えていただいた。
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「父がPDPに参加すると聞いて、走ることが好きな私も今回一緒に参加しました。もともとアメリカに住んでいて、このロードスターも当時父が乗っていた車両です。ラグナ・セカ・スピードウェイなどを走っているのを見ていました。そこで私も車が好きになり、PDPのようなトラックデイに興味を持つきっかけにもなりました」
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「その後日本に来るときに、ロードスターも一緒に来ることになりました。日本に来た当初の父が乗っていたのですが、父がロータス『エリーゼ』に乗り換えたのでこのロードスターが私のクルマになりました。今日ははじめてのサーキット走行だったのですが本当に楽しかったです!」と笑顔でこたえてくれた。
続いて2人目はmivさんと同じく女性ドライバーの阪口さん。なんでもmivさんとはPDPでお友達になったのだとか。クルマはレクサス『RC』にお乗りで、少し前に「PROXES Sport 2」を装着したばかりだそう。
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「実はレクサスで働いていて、このクルマが乗りやすいなと思ったのがRCを選んだきっかけです。PDPに参加するのは今回初めてですが、いつかこのコースのダブルヘアピンを走ってみたいなと思ったのが参加の決め手でした。特にサーキット走行ということで、なかなかできないストップ・アンド・ゴーやコーナリングなども試してみたいなと思っています」
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「もともと純正装着は違うメーカーのタイヤがついていたのですが、トーヨータイヤに変えてめっちゃ満足してます(笑)乗り心地もすごくいいし、今日はサーキットメインですが普段の道でもグリップ感を感じます。見た目もグッドなのが好印象ですよね」ということで、思う存分サーキット走行を楽しめたようだ。
最後にお話を聞いたのは学生ドライバーのカイトさん。レーシングカートの経験もあり、走ることもクルマも大好きだという。トヨタ『86』(ZN6)に乗っており、阪口さんと同じく足元にはPROXES Sports 2を装着。タイヤにはホワイトレターをいれてレーシーな雰囲気も抜群だ。
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「免許をとったらスポーツカーに乗りたいなと思って、クルマ選びときにS660と悩んだが、カスタムパーツの豊富さと手軽な価格ということもあり86に決めて正解でした。このクルマは父がカスタムしたのですが、こだわりはミラーから上をカーボンと使い分けることで、クリーンな白と黒のカスタムに仕上がっているのがお気にいりです」
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「今回のPDPも父に影響された興味を持ち、参加することを決めました。前回の岡山に続いて2回目の参加で、完全にサーキット走行にもハマっています。将来はGRスープラに乗りたいなと思っているので、まずは86でドライビングスキルを磨きながら、購入できるように頑張りたいと思います」と走りもカスタムも全力でカーライフを楽しんでいる。
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今回はたまたまお話を聞いた2人がそうだったかもしれないが、親子揃っての参加など世代を超えて共通の趣味を楽しめるのはとても素晴らしいこと。そして上級レベルのドライバーも思う存分走行したり、合間にはプロのドライバーのアドバイスを受けるなど、各自思い思いのスタイルでPDPを1日楽しんでいた。
◆次回のPDPは同じく岡山国際サーキットで4月19日(土)に開催予定
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すべての走行プログラムが終了した後、イベントの閉会式を兼ねて抽選形式のプレゼント大会を開催。当選した参加者たちは、用意された景品をゲットしていた。加えて、初心者クラスの参加者には木下選手のサイン入りのサーキット走行証明書がプレゼントされた。
終始和やかなムードで開催されたPDPは、どのレベルでも参加者全員が楽しめる仕掛けとなっており、走るスキルアップを目指したい、国際サーキットを思う存分走ってみたい、というユーザーにぴったりのイベントであった。PDPの開催を通じて「PROXES」シリーズも、着実にユーザーへとその魅力が伝わっているはずだ。
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詳細なプログラムはこれからの発表になるが、次回のイベントも多くのユーザーの参加すること間違いないだろう。第4回PDPは同じく岡山国際サーキットで、4月19日に開催が予定されている。