沖縄県うるま市に拠点を置く電動モビリティメーカーのイメイドは、津堅島において公道仕様電動カート「CV-8」を納車した。これは沖縄県の離島で初めての試みだ。
津堅島はバスやタクシーといった公共交通機関が存在せず、ガソリンスタンドもないため、移動手段とエネルギー供給の両面で課題を抱えている。これに対し、イメイドはグリーンスローモビリティを活用し、環境改善を目指す取り組みを進めている。
「CV-8」は、津堅島特産の「津堅にんじん」を意識したカラーリングが施されており、デザインはうるま市役所が決定した。愛称は津堅中学校の生徒による公募で決定された。車両は全長3880mm、全幅1400mm、全高1980mm、重量750kgで、8人乗りの小型自動車として登録されている。搭載バッテリーはリチウムイオンバッテリーだ。
イメイドは今後、地域交通や観光交通に貢献できるモビリティとして「CV-8」の量産計画を進める予定。この取り組みは、津堅島における移動手段の改善と環境負荷の低減に寄与することが期待されている。