株式会社ソフト99コーポレーション(本社:大阪府大阪市/田中秀明代表取締役社長)は、2月5日~7日にかけて、同社およびグループ会社の総合展示会「ソフト99スプリングフェア2025」を同社の東京支店(江東区東雲2-11-12)で開催。ソフト99製品の販売店や代理店、ソフト99グループ各社の取引先に対して、新商品の展示や新業態の説明のほか、実際の車両を使った施工実演なども行われた。
洗車関連ノウハウを発展させた“新たな輝き”の創造
今回で15回目となったスプリングフェアの今年のテーマは「スパークル(いのち輝く、生き生きとした暮らし)」。変わりゆく社会や事業環境を見極めつつ、同社の強みである洗車用品・事業の訴求はもちろんのこと、グループ各社の技術やノウハウを有機的に融合させ、新たな輝きを創造することを主眼にした展示も多く見られたのが印象的だった。
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洗車用品は“原点回帰” 洗車関連ビジネスは“攻めの姿勢”
同社の幹とも言える洗車関連商材では、ガラスとボディを同時にコーティングできるソフト99ブランドではお馴染みの「レインドロップ トルネードヴォルテックス」が今春からテレビCMの放映を開始し、エンドユーザーに対しての訴求を強めることを発表していたほか、車内のシートやインパネに直接噴射し、汚れを落とす「ルームピア 車内のシャンプー」の実演や“ムートンより柔らかい”というキャッチコピーが印象的な「ALAUNEN ヤワラカイザー 洗浄用クロス レギュラーサイズ」などが新商品としてPRされていた。洗車用品や顧客のニーズも多様化する中で、ポイントが分かりやすく、かつクルマを綺麗にするという原点回帰の印象が強い商品群が並んでいたように感じられた。
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その一方で、同社が展開する洗車関連事業・サービスでは、事業環境が変化する中で、比較的攻めの姿勢が感じられるサービスの訴求がなされていた。まず気になったのは昨年11月に、大阪府東大阪市にオープンした全天候型のセルフ洗車場「ALAUDAY(アラウディ)」だ。
洗車スペースが半個室となっており、プロ仕様の設備を自由に使えるのが特徴で、車を移動せずに仕上げまで行えるようにしたことで、家族連れもターゲットにしているという。洗車場の数自体は減っているものの、ガソリンスタンドの減少や環境意識の高まりによる汚水処理問題から洗車する場所がなく、洗車難民も増えているという市況もある中で、洗車関連製品との親和性の高さや愛車を自分の手で綺麗にしたいという潜在的なニーズは未だ高いことから、同社として事業化したとのことだ。
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またこのALAUDAYにも設置されているのが洗車用品専門の自動販売機「洗車365」だ。自販機業界もコンビニなどの台頭により、設置箇所が減ってきており、使用済みの自販機の廃棄が課題となっている。そんな中で同社は不要となった自販機を洗車用品自販機として改造。2025年1月現在までに全国の洗車場42ヶ所に設置、導入されている。今回のスプリングフェアではその「洗車365」自販機の改良版として飲料メーカーのダイドードリンコ株式会社とコラボした飲料も洗車用品も購入できる二刀流の自販機を初披露。3月より全国の洗車場への設置をスタートさせるという。
自販機は洗車場との親和性が高い。同社としては、洗車用品のみならず自販機で販売できる商品なども模索中とのことで、自販機ビジネスを新たな鉱脈として見据えている様子がうかがえた。
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ソフト99コーポレーションは、昨年創業70周年を迎えた。今回のスプリングフェアでは100年企業に向けて、自動車アフターマーケットに留まらないグループ各社のシナジーを結集させている様子が様々な面から見て取れた。
同社の広報部長である国宗建二氏は「弊社は日本のモータリゼーションと共に成長させて頂きました。CASEに伴う変化によって自動車の存在価値は、モビリティとしてのクルマから趣味・嗜好としてのクルマまでさらに二極化が進みます。今後はソフト99グループとして、趣味・嗜好の面ではG'ZOXやCLIMAXなど高付加価値の商品やサービスの開発を、モビリティの面においては今回の展示会でもお示しした自動車以外の部分で展開しているビジネスが私たちに気づきを与えてくれると思っています」と話す。様々な商材・サービス・事業を通じて、新たな輝きの創造を続けるソフト99コーポレーションの今後に注目したい。