中国の大手自動車メーカーの上海汽車集団(上汽集団)と通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、新たな自動車ブランド「SAIC尚界」を共同で発表した。この戦略的提携により、両社はスマートカー市場への本格参入を果たすこととなる。
発表会では、上汽集団と華為のトップが登壇し、この新たな協力関係を明らかにした。これにより、両社のスマートカー分野における協力が実質的な段階に入ったことを示している。
SAIC尚界は華為のスマートモードを採用し、量販車市場向けの新たな選択肢となる。上汽集団と華為は、製品定義、デザイン、スマートコックピット、スマート運転、生産・製造、販売サービスなど、バリューチェーン全体で深い協力関係を築き、スマートカー技術とビジネスモデルのイノベーションを追求する。
上汽集団は70年にわたる自動車産業の基盤と約1億人のユーザー基盤を持ち、グループの優れたリソースをSAIC尚界ブランドの発展に投入する。同時に、5000人規模の専門運営・技術チームを立ち上げ、華為のエンジニアとエコシステム全体で深い協力を行う。
SAIC尚界は、「スタイル至上、テクノロジー至上、信頼性至上、ユーザー至上」を掲げ、シンプルで洗練されたファミリーデザインコンセプトを採用。華為のスマートモビリティソリューションを活用し、インテリジェントな移動体験を提供する。品質管理では高い安全性と信頼性を重視し、消費者に愛される高品質な製品を目指す。
上汽集団と華為の協力は、自動車製造とICT技術の融合による革新的な取り組みのひとつだ。両社の強みを生かし、より洗練されたスマートカーの開発と、新たなモビリティ体験を創出していく。