ランボルギーニは、同社の歴史保存部門である「ポロ・ストリコ」が設立10周年を迎えたと発表した。2015年に設立されたこの部門は、ブランドの貴重な歴史的遺産と車両を保存・強化することを目的としている。
ポロ・ストリコは、会社のアーカイブを保存し、ランボルギーニの歴史的モデルの適切な保存を確保する役割を担っている。車両の修復や認証を行い、これらの車の長期的な保存に積極的に貢献している。10年間の活動で、同部門はさまざまな重要なプロジェクトを完了し、着実に成長して、コレクターや愛好家にとって国際的なベンチマークとなっている。

ポロ・ストリコは、『350GT』から『ディアブロ』までのランボルギーニ歴代モデルを監督し、会社の歴史的アイデンティティを定義する権威ある情報源として重要な役割を果たしている。同部門は、過去のアイコンを保存しながら、将来的に仲間入りするモデルを迎える準備も行っている。
10周年を記念して、ランボルギーニは同部門の歴史と最も重要なプロジェクトを祝福し、顧客やメディア、愛好家向けに世界中でイベントプログラムを企画している。

ポロ・ストリコの修復作業は常に明確な目標を持っている。それは、車の歴史的、技術的、美的アイデンティティを十分に尊重しながら、すべての車を元の状態に戻すことだ。各プロジェクトは、アーカイブの徹底的な調査から始まり、何千時間もの熟練した作業が行われる。これらの作業は、ポロ・ストリコチームによって調整・監督され、一流の外部サプライヤーとも協力して行われる。
公開された修復プロジェクトは、同部門の活動の一部に過ぎない。多くのコレクターは、自分の車に施された作業を公表しないことを選択している。しかし、共有されたプロジェクトだけでも、ポロ・ストリコの重要な役割を示す証拠となっている。

特筆すべきプロジェクトの一つは、50年以上前に衝突試験で破壊された1971年のカウンタックLP 500プロトタイプの完全修復。2021年に完成したこのプロジェクトは、2万5000時間以上の作業を要し、アーカイブ文書、歴史的写真、直接の証言のみから一から再現された。これは、ポロ・ストリコの精神と使命を完璧に体現する取り組みだ。
ランボルギーニ・ポロ・ストリコの10年間の活動は、自動車の歴史と技術を保存する上で重要な役割を果たしてきた。今後も、クラシックカーの愛好家やコレクターにとって、貴重な存在であり続けていく。
