スキャンツール購入後に現場のプロたちを“ 助ける ” 故障診断サポートセンターに注目…日立Astemoアフターマーケットジャパン | CAR CARE PLUS

スキャンツール購入後に現場のプロたちを“ 助ける ” 故障診断サポートセンターに注目…日立Astemoアフターマーケットジャパン

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スキャンツール購入後に現場のプロたちを“ 助ける ” 故障診断サポートセンターに注目…日立Astemoアフターマーケットジャパン
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自動ブレーキ機能をはじめとするADAS (先進運転支援システム)搭載車の“ 電子制御装置整備 ”を行う自動車アフターマーケット事業者にとって「特定整備認証」取得と、スキャンツール(外部故障診断機)の保有は必須と言える。

スキャンツールは国内外の複数メーカーから販売中で対応車種や機能性によって価格もさまざま。自社で入庫が多い車種を把握し、対応可能な作業内容(車体前部の取り外し・ガラス交換等・エーミング)を決め、製品レビューや同業他社の意見も参考にしつつ補助金活用も踏まえた予算計画を立てれば最適な機種を選別できそうに思える。

もう一歩踏み込んで考えるべき重要な点は、購入後のサポート体制だ。操作方法や不具合の解消、製品保証があるのは当然として、スキャンツールを購入した自動車アフターマーケット事業者の助けになるサポートは、作業に必要な情報提供なのではないだろうか。

Astemoグループの「故障診断サポートセンター」に注目

そういった目線で当編集部が注目するのは、日立Astemoアフターマーケットジャパン株式会社(東京都江東区/福岡正晃代表取締役社長)が運営する故障診断サポートセンターだ。

同社は親会社Astemoグループ(2025年4月1日付けで社名変更)の一員として自動車補修部品をトータルで提供すると同時に、業界でいち早く汎用型の外部診断機(ダイアグノスティックツール)の開発に着手し、他に先駆けて1999年に『HDM-2000』を発売。これまで様々な故障診断機を販売する中で購入事業者からの要望に応えるべく、今から19年前の2006年に故障診断サポートセンターを立ち上げた。

日立Astemoアフターマーケットジャパン株式会社が販売中のダイアグノスティックツール
日立Astemoアフターマーケットジャパン株式会社のwebサイトには、これまで同社が企画・販売してきたダイアグノスティックツール情報も掲載中

整備士資格を有する現場経験者がサポート

故障診断サポートセンターでは、日立Astemoアフターマーケットジャパンが販売するOBD検査/整備用スキャンツール『HDM-10000』をはじめとするダイアグノスティックツール購入事業者のみが有償で利用でき、同ツールを活用した整備作業手順などの情報提供を行なっている。

同センターでサポート対応を担当するのは、整備士資格を持つ現場経験者のため情報を求めている整備士と同じ目線で真剣にサポートしてくれるところが実に心強い。

故障診断サポートセンターに常駐し、主任として対応に従事する池田健太郎氏と蓮沼功氏

故障診断サポートセンターの池田氏と蓮沼氏に近年の利用傾向を尋ねたら、特定整備認証を取得して電子制御装置整備を行う自動車ガラス交換・修理専門事業者の利用率が増えていると話す。同センターには、1日に60~70件ほどの問い合わせやサポート依頼があり、エーミング作業関連の問い合わせが多い傾向とのこと。

具体的なサポート対応としては、例えば「FAINES」(一般社団法人日本自動車整備振興会連合会提供の自動車整備事業者向け有料情報データベース)に入会済みで必要な整備マニュアル情報をすぐに見つけられない時にわかりやすく誘導。理解が難しい整備マニュアルの解説を電話で伝えたり、文書にまとめた資料としてFAX送信するなど、現場で困っている整備士の助けになる情報提供を行なっている。作業内容が正しいのか不安な時は整備マニュアルをもとに照らし合わせを行なってくれたり、作業車両に搭載された最新システムの解説もサポートする。

基本的には電話とFAXで情報提供を行なっているが、利用事業者にアンケートを行なって得られた要望を叶えるべく、2025年度からはメール送信による情報提供にも対応。実際に利用事業者へメール添付で提供されている情報の一例として、トヨタ「プリウスPHV」のフロントカメラターゲット調整(一括認識)方法に関する操作ガイドを見ることができた。

故障診断サポートセンター利用事業者のみが入手できる作業操作サポートガイドの一例

日立Astemoアフターマーケットジャパンのダイアグノスティックツールシリーズ製品における作業サポート機能の操作ガイドとなるが、自動車メーカー発行の整備マニュアルを確認して作業を実施する必要があることが注意書きに記載されていた。

スキャンツールを購入し、ツールの操作方法は理解できても、現場で必要となる作業内容がわからず、作業を進行できない事業者は意外と多いのではないだろうか。日立Astemoアフターマーケットジャパンの故障診断サポートセンターが提供している情報は、実に詳細かつわかりやすい図解などもあり、現場で悩んでいる整備士に役立つ情報提供が行われていると感じた。

なお、故障診断サポートセンターのサポート対象車両は、ダイアグノスティックツールで診断可能なシステムを搭載している国産8メーカー(トヨタ・日産・ホンダ・三菱・スズキ・ダイハツ・マツダ・スバル)の車両となる。サポート受付時間は月曜~金曜朝9時30分から12時/13時から17時30分。なお土日・祝日および日立Astemoアフターマーケットジャパンの休業日は定休日となる。サポート料金は1年間で税込13,200円(※年間契約のため途中退会による返金不可)となっている。

《カーケアプラス編集部》

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