カーケアの透明性と品質を“見せる”戦略…ボルボ・カー・ジャパン直営の日本初「Volvo Car Care Center」 | CAR CARE PLUS

カーケアの透明性と品質を“見せる”戦略…ボルボ・カー・ジャパン直営の日本初「Volvo Car Care Center」

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カーケアの透明性と品質を“見せる”戦略…ボルボ・カー・ジャパン直営の日本初「Volvo Car Care Center」
カーケアの透明性と品質を“見せる”戦略…ボルボ・カー・ジャパン直営の日本初「Volvo Car Care Center」 全 5 枚 拡大写真

EVオーナーは給油が不要なためガソリンスタンドに立ち寄る機会がなく、洗車を意識する場面が少ない。整備やメンテナンスといったカーケアだけでなく洗車・コーティングも含めて、EVオーナーが安心して高品質なサービスをワンストップで利用できる環境が不足しているのではないか?

そういったEVオーナー視点の発想をきっかけに、ボルボ・カー・ジャパン株式会社は、ウルトジャパン株式会社とのパートナーシップで、日本国内のボルボ正規ディーラー・ネットワークで初となるカーケア専門施設『Volvo Car Care Center』を直営ディーラーのボルボ・カー東名横浜内に新設。2025年7月31日から施工サービスを開始した。

ボルボとしての透明性・安心感・高品質

『Volvo Car Care Center』事業を担当する同社営業本部サービスビジネスグループの戸城大太郎氏は、自身がEVオーナーであり、洗車しやすい環境がなく、洗車場選びに苦戦していたという。透明性が高く、安心感と高品質なサービスを直営ディーラー施設内で受けられたら、カーケアだけでなく整備・メンテナンスの相談もスムーズで効率的。ワンストップな環境を実現できれば、EVだけでなくエンジン車オーナーの来店にもつながると、戸城氏は考えた。

スウェーデンのホルボ本社では直営ディーラー内でカーケアビジネスが行われていることもあり、その延長線として日本での展開を模索。センター立ち上げの重要ポイントのひとつに “ 施工作業の見える化 ” があった。

国内の他メーカー系ディーラーでもカーケア・サービスは提供されており、新車購入時のボディコーティングはディーラーメニューとして定番化しているが、外部委託のケースが多い。最適な設備が揃う環境で丁寧な施工が行われているのか不安視するカーオーナーの声もあり、ボルボ・カー・ジャパンの新規ビジネスとして不透明感の払拭は必須だった。

そこで『Volvo Car Care Center』では “ ボルボの美学 ” にふさわしい透明性と高品質を重視し、カーオーナーが施工作業を見学できる設計で差別化を図るべく、ドイツ発のサプライヤー・ウルトジャパン株式会社を施工パートナーに選ぶ。同社は、自動車アフターマーケット関連商材の提供と同時に、近年はボディコーティング剤の企画開発に加え、カーディテイリングサービス施工の人材育成にも取り組んでいる。そういった点がボルボ・カー・ジャパンの目に留まり、施工でのパートナーシップが実現した。

左から、ウルトジャパン永田代表取締役社長、ボルボ・カー・ジャパン不動代表取締役社長、ボルボ・カー・ジャパン リテール事業部 甘粕マネージングディレクター

純正品質で、細部まで丁寧な仕上げ

ボルボ車の新車コーティングに使用されている純正品などを使用し、カーケア専用の空間で専用機器やツールを用いてウルトジャパン所属の熟練者が丁寧な施工を行う仕組みを確立。手洗い洗車(1回40分~/6,600円)は、近年注目を集める純水を使用し、給油口やエンブレムなどの細部の汚れは専用ブラシツールで丁寧にケアする。

コーティングメニューは5種類(スタンダード137,500~168,300円/車両預かり1泊2日以上)。ボディのほか、窓ガラス、ホイール、樹脂パーツ、インテリア、内装クリーニングなどのオプションも用意。このほか年間サブスクリプションプラン(手洗い洗車:138,000円/内装:60,000円 ※回数無制限)もある。

カーオーナーは、ショールーム内に設けられたラウンジでくつろぎながら、プロによる施工をモニターを通して確認できる。利用はボルボ・オーナー限定ではなく、他メーカー車種でも可能。現在はボルボ・カー東名横浜1拠点での受付・施工対応だが、将来的に他のボルボ・ディーラーでの展開も視野に入れている。

木目が映える上質でモダンなデザインのラウンジで、モニター越しに施工作業を見ることができる

カーケア需要と“見せる”施工

EVに限らず、近年普及が進むカメラやミリ波レーダーが組み込まれたADAS搭載車は汚れによって機能が正常に動作しない可能性もあるため、安全・安心なカーライフのために洗車をはじめとするカーケアサービスの必要性は高い。純水をフックに第二期洗車ブームの到来と言われ、新車購入時のボディコーティング施工も定番化しているが、クローズドな環境でカーディテイリング作業を行っている事業者は少なくない。カーオーナーに施工作業を見せることで透明性と安心感を与える輸入車ディーラーの戦略が、今後どのように浸透していくのか、自動車アフターマーケット事業者は注目しておく必要があるのではないだろうか。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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