「皆様からのご愛顧に支えられて、トヨタは、国内生産累計1億台を達成することができました……」こんな一文で始まるトヨタ『オリジン』のカタログ。
筆者の手元にあるのは、まだチビだった頃の愛犬に表紙の角を齧られて(!)しまったが、装丁はハードカバーのしっかりとしたもの。

2000年11月(発表は同年7月)、トヨタが国内自動車生産累計1億台達成を記念し、1000台程度(当時のニュースリリースより)の限定車として発売したのがこのオリジン。車名(起源の意)のとおり、RS型初代『クラウン』をモチーフにしたクルマだった。
外観デザインはRS型の1番の特徴だった観音開きのドアを始め、フロントグリル、テールフィン、縦長のテールランプ、丸みを帯びたルーフ、大きく回り込んだリアウインドゥなど、随所にRS型の雰囲気を再現。

これらにはセンチュリー生産ラインの熟練したクラフトマンによる巧みの技が生かされ、当時の量産プレス技術では難しかったフロントフェンダー、フロントパネルなどは分割して制作したものを巧みの技により組み上げるなどした。
インテリアは『プログレ』をベースに仕立てられた。玉縁が施された本革シートや、インパネ、ステアリングホイール、シフトノブなどには本木目を採用し、高品位な室内空間が構築されていた。

搭載エンジンは連続可変バルブタイミング機構(VVT-i)採用などを採用した3リットルの直列6気筒、2JZ-GE型(215ps/30.0kg・m)を搭載。これに電子制御フレックスロックアップ付き4速ATが組み合わせられた。
ボディサイズは全長4560mm×全幅1745mm×全高1455mm、ホイールベースは2780mm。
メーカー希望小売価格は700万円。



