自動車アフターマーケットの最新商材をはじめ、業界の課題や今後の動向を見据えた幅広い情報提供が行われる国内唯一の国際展示会『第23回 国際オートアフターマーケットEXPO 2026(IAAE 2026)』が、2026年2月12日(木)~14日(土)の三日間、東京ビッグサイトで開催される。
IAAE 2026の開幕を目前に控え、IAAE事務局長の松永博司氏(株式会社ジェイシーレゾナンス代表取締役社長)に、今回の見どころと業界の潮流について話を聞いた。
◼️ 人材不足を技術でカバーする「省力化・効率化」の波
---:今回の出展傾向として、まず何が挙げられますか?
松永氏:現場の切実な課題である人材不足と高齢化への対応策が具体化してきているように思います。今年のIAAEは、AI塗装ロボットや車体スキャナー、塗料の自動調色システムといった「省力化」に直結する商材が目立ちます。また、現場スタッフの負担を減らすアシストスーツやコードレス電動工具、業務効率を上げるWeb予約システムなど、最新技術をいかに実務に落とし込むかという視点での提案が多いのが特徴です。
◼️ 国内の自動車メーカー12社と国土交通省が出展
---:現代の整備現場に欠かせないスキャンツールについて、画期的な展示が予定されているようですね。
松永氏:ADAS搭載車の整備(電子制御装置整備)を行うために、純正スキャンツールを導入しようと思っても自動車メーカー各社が提供する製品情報を把握するのが困難な状況があるため、正しい情報をまとめて把握できる場として、スキャンツールコーナーを企画しました。
今回は、国内の自動車メーカー12社の純正スキャンツールの購入方法や価格、特徴などを横断的に把握できる特設コーナーを設けます。さらに、国土交通省の方をお招きして、高度化した自動車整備に対応するスキャンツールの現状と今後について説明いただく予定です。国土交通省の方に直接質問できる貴重な機会になります。幅広い自動車アフターマーケット事業者にとって、自動車整備の最前線といえる情報収集の場として活用いただけるはずです。
◼️ 補修部品の必要性や3Dプリンタ活用
---:平均使用年数が13年を超え、車両の長期保有化が進んでいます。この点について、どのような考えをお持ちですか?
松永氏:カーオーナーのマインドが、買い替えから整備や修理をして長く乗るという長期保有化の傾向がより一層、深まっているように感じます。そういった市場の動きをとらえた出展として、補修部品などが多く訴求される「パーツコーナー」や、3Dプリンタ活用で部品・用品の製造を提案する「3Dプリンターコーナー」のほか、旧車・絶版車の新品外板パーツを専門に扱うレストアパーツ.comをはじめ旧車向けパーツサプライヤーの出展は注目です。
◼️ 商用車・大型車カテゴリの充実
---:商用車・大型車分野では、いすゞ自動車とUDトラックスの共同出展が予定されているようですね。
松永氏:いすゞ自動車がメーカーとして展開する、エンジンやトランスミッションの純正リビルト品の展示は、コストと品質の両立を求める事業者にとって必見です。脱輪防止用の潤滑剤体験コーナーも予定されています。また、大型トラック・バス用の商品を展開する大和産業株式会社の出展内容も注目です。オリジナルブランド製品をはじめ、 自動車補修パーツ、リビルトパーツ、産業機械用ブレーキパーツ、大型LED照明、ワイヤーハーネスなどの出品が予定されています。
◼️ 部品メーカーの枠を超えたアイシンの新展開
---:今回、最大規模での出展予定となっている株式会社アイシンの動向はいかがでしょうか?
松永氏:新タイヤブランド「AITERRA」や出張整備車両、リフト、バッテリー、オイル、補修部品といった既存商材に加え、IAAE 2026で初披露となる新商材(参考出品)の展示が予定されています。さらに、大手ECサイトと提携してB to B展開を行う新たな販路体制が発表される予定があると聞いています。
◼️ ディテイリング分野でPPF市場の急拡大
---:今回のIAAE 2026は、過去最大の展示ブースとなる720小間・34展示台(368社/2026年1月29日時点)の出展予定とのことですが、このうち70を超える出展者がディテイリング関連商材の訴求を予定しているようですね。ディテイリング・サービスが盛り上がっているということでしょうか?
松永氏:IAAEは、1999年まで開催された「カーメンテナンス&ディテイリングフェア」を源流に持つため、以前からディテイリング関連の出展が多い特徴があります。
ディテイリングには、二つの領域があると考えています。ひとつ目は、趣向性が高く、整備でも修理でもない細かいアフターサービスで、洗車や水垢除去、キズ消しの研磨、艶出しのボディコーティングやフィルムといった美観維持の領域です。ふたつ目は、中古車商品化です。中古車販売のために、外装を磨いたり内装をクリーニングする領域です。平均使用年数が13年になってきたことで、美観維持と中古車商品化という二つの領域において、ディテイリング・サービスの需要が広がっているように思います。
近年、特に増えているのは、ペイントプロテクションフィルム(PPF)で、IAAE 2026では国内出展者のうち10社以上がPPFの訴求を予定しています。車両の長期保有化や、中古車価格の高騰がますます進む市場背景から、PPF施工のニーズ拡大を期待する動きを感じますね。
◼️自動車アフターマーケット業界の最新情報が集結する3日間
2月12日~14日に開催されるIAAE 2026では、現場の課題解決に向けて省人化を実現するための最新技術やサービスが多く訴求される予定で、会場内では純正スキャンツールの最新動向を把握できたり、ニーズの拡大が期待されているPPF関連商材もまとめてチェックできるなど、実に多角的な情報収集を行える場になることがわかった。会場では膨大な商材・サービスが出品されるため来場前にIAAE 2026の公式サイトで出展者リストをチェックし、気になるブースの絞り込みを行うことをお勧めする。
▼開催概要
名称:第23回 国際オートアフターマーケットEXPO 2026(IAAE 2026)
会期:2月12日(木)・13日(金)・14日(土)10時~17時 ※最終日は16時まで
会場:東京ビッグサイト東7・8ホール(東京都江東区有明3-11-1)
登録:来場事前登録専用ページ
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