洗車ブームの火付け役「洗車用純水機」が多数出品、RO式採用の注目製品をピックアップ…IAAE 2026 | CAR CARE PLUS

洗車ブームの火付け役「洗車用純水機」が多数出品、RO式採用の注目製品をピックアップ…IAAE 2026

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洗車ブームの火付け役「洗車用純水機」が多数出品、RO式採用の注目製品をピックアップ…IAAE 2026
洗車ブームの火付け役「洗車用純水機」が多数出品、RO式採用の注目製品をピックアップ…IAAE 2026 全 6 枚 拡大写真

2026年2月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催された「第23回 国際オートアフターマーケットEXPO 2026(IAAE 2026)」では、3年ほど前から洗車好きのカーオーナーの間で注目を集めている洗車用「純水機」の出品が多くあり、ニーズの高さを伺えた。

洗車用純水機は、洗車場や手洗い洗車専門店、ディーラー、カーディテイリングショップ、ガソリンスタンド、整備工場などでも導入が増えており、第二次に洗車ブームの火付け役とも言える。

水道水からカルシウムやマグネシウム、シリカなどの不純物をろ過した「純水」を洗車に用いることで、水ジミ(イオンデポジット)の防止や拭き上げ作業の効率化が図れる。導入コストを抑えられるイオン交換樹脂式が主流だが、今回のIAAE 2026では、より高度なろ過性能を持つRO(逆浸透膜)式を採用した洗車用純水機が目を引いたので、ピックアップして紹介したい。

ファブナード『Better Water+ for Pro』

ファブナード株式会社が出品した『Better Water + for Pro』は、ろ過構成に1000G RO膜を採用したフィルター交換タイプ。0.0001μmという高いろ過精度を実現し、イオン交換樹脂ではすり抜けてしまうシリカもブロックできることが強調されていた。

性能面では、精製流量が2~2.5L/分、ROろ過流量は100,000L(参考値)。本体サイズはW340×D270×H710(mm)で重量18.5kg。高いデザイン性も大きな特徴で、カーディテイリングショップ向けに税別44.5万円で販売中。ブースには、今後リリースを検討されている税別29.5万円(予定)の小型モデルも参考出品されていた。


オーセンテック『Merlin PRF-RO』

オーセンテック株式会社の超低圧純水ユニット『Merlin PRF-RO(AT-Merlin)』は、一般家庭から業務用途まで幅広く対応するROろ過方式(Merlinユニット)のフィルター交換タイプ。W520×D260×H260(mm)というサイズ感ながら、水温13度で1.2L/分の精製流量を実現し、本体価格は税別29.7万円。

メンテナンス性にも配慮されており、2ヶ月~6ヶ月毎の交換が目安のセディメントカーボンフィルターと、2年~5年毎の交換が目安のメンブレンフィルターの2種類を用意。なお、運用の安定性を高める誤作動防止用の止水圧力タンクは、別売オプション(基本推奨)として提供されている。


マーフィード『HW1000』

株式会社マーフィードは、水道水を純度99.99999%以上の超純水にまで浄水する洗車専用の浄水ユニット「ハイパーウォーターシリーズ」の新製品『HW1000』を出品していた。4段階(物理ろ過、高性能活性炭、逆浸透膜(RO)、イオン交換樹脂)の浄水プロセスを経て超純水を精製できるところが同シリーズ製品の特徴となっている。

本体サイズはW550×D300×H820mmで、同シリーズの中では最もリーズナブルな税別50万円。精製流量は水温25度で1.0L/分で、貯水タンク内の純水量を自動でコントロールする機能や、水質を常時確認できる電気伝導度モニターを搭載。定期メンテナンスや緊急対応までをカバーする充実した保守契約体制がある。


シバタ『純洗』

株式会社シバタは、4040低圧RO膜を採用した純水装置に、ウルトラファインバブル(UFB)を組み合わせた洗車用ファインバブル純水ユニット『純洗』を提案していた。直径1μm未満の微細気泡であるUFBは、マイナスに帯電した表面が汚れを吸着し、水そのものの洗浄効果を高める特性を持つという。同社特許取得済みのUFB発生装置(シバタエンジン)を蛇口とホースの間にセットすることでUFBを発生させられる。


純水によるシミ防止・時短と、UFBによる洗浄力向上の相乗効果により、従来の洗車方式を上回る仕上がり品質を実現できることが訴求されていた。ブースでは、ガソリンスタンドでの導入事例として、作業効率の改善や最短4ヶ月で投資回収に至ったことが紹介されていた。



洗車の拭き上げ時間を短縮できる洗車用純水機は、人手不足が深刻化する自動車アフターマーケット業界において、限られた人員での作業効率化につながる。それだけではなく、洗車用純水をフックにした有償洗車メニューの拡充や、ボディコーティング施工車両へのアフターフォローなど、洗車用純水は自動車アフターマーケット事業者の利益率向上にもつながる設備と言えるだろう。

今回は、より高度なろ過性能を持つRO(逆浸透膜)式を採用した洗車用純水機にフォーカスしたが、今後もさらなる技術革新や新商材の登場により、純水洗車がスタンダードとして定着していく可能性を強く感じさせる展示内容だった。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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