旧車・リビルド・商用大型領域で広がる“部品選択の幅”【オートアフターマーケット東北2026】 | CAR CARE PLUS

旧車・リビルド・商用大型領域で広がる“部品選択の幅”【オートアフターマーケット東北2026】

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旧車・リビルド・商用大型領域で広がる“部品選択の幅”【オートアフターマーケット東北2026】
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9月12日(土)・13日(日)の2日間に渡って、宮城県仙台市の夢メッセみやぎで開催された東北地域における自動車アフターマーケットの総合展示会「オートアフターマーケット東北2026」では、自動車の車齢伸長に伴う部品の選択肢の広がりが印象的だった。

国内における乗用車の平均車齢・使用年数は長期化傾向が続いており、新車供給の遅延や車両価格の高騰も相まって、1台の車をより長く、安全に維持・活用することが業界共通の課題となっている。そうした潮流を反映するかのように、今年の会場では「旧車(レストア)」「リビルドパーツ」「商用車・大型車」という3つの領域において、部品メーカーやサプライヤーの出展が増加傾向だったのでご紹介したい。

絶版部品に悩む旧車オーナーを救う「旧車・復刻パーツ」の台頭

平均車齢の伸長は、単に高年式車の延命に留まらず、いわゆる「旧車・ネオクラシックカー」を長く乗り続けたいというユーザー層の需要拡大にも繋がっている。しかし、現場で常に課題となるのが、絶版となった純正部品の調達だ。

この領域で存在感を放っていたのがレストアパーツ.comだ。同社は純正供給が途絶えた旧車の外装パネルや各種旧車パーツを独自に企画・復刻・供給しており、会場でも車体維持に悩む整備工場や鈑金工場関係者の注目を集めていた。単なる趣味の領域を超え「既存車両を末永く大切に乗る」ためのインフラとして、旧車向けパーツの供給体制がますます重視されていることを裏付ける出展となった。

出展者プレゼンテーションも行ったレストアパーツ.comの井上尚志代表

コスト・環境対応・品質の三拍子…「リビルトパーツ」の進化

車齢延伸に伴い、補修コストを抑えつつ高い品質を担保できる「リビルトパーツ」の重要性は一段と高まっている。会場では、従来のリビルドの枠組みを超えた魅力的な提案が相次いだ。

株式会社ながおテクノのブースでは、新製品として「日野自動車製トラック(レンジャー・プロフィア)向けの外装ライトのリビルド品」が出品されていた。従来は機能部品(エンジン・ミッション・電装系等)が中心だったリビルド市場において、供給やコスト面で課題を抱えがちな外装ライト類の再生品をラインアップに加えたことで、トラック整備のコスト削減と短納期化に新たなソリューションを提示した。

初出展となった自動車機器販売株式会社は、高品質なリビルドコンプレッサーやアクスルモジュレータなどを出展。同社は特定整備認証を取得し、大型車整備も手掛ける日本ディーゼル株式会社の販売会社として“整備もできるリビルダー”として長年培った再生技術をベースに、トラブルの予防保全や即納性の高さをアピールし、来場した整備事業者との積極的な情報交換を行っていた。

物流の足を止めない。需要が急増する「商用車・大型車」領域

社会インフラを支える商用車や大型トラックにおいても車齢伸長の影響は色濃く、現場では「いかに稼働率を落とさずに維持費を適正化するか」が至上命題となっている。

株式会社石井ヂーゼルは、商用車用クラッチ等のグローバル大手・コングスバーグ(Kongsberg)の正規代理店という強みを打ち出し、ブースでは高品質なリビルドクラッチブースターを出展。純正同等の信頼性を保ちながらコストを抑えられる提案は、物流・運送事業者を顧客に持つ整備工場から高い関心を集めた。

神戸マリーン工業株式会社は、信頼と実績を誇るIHIターボチャージャーを軸とした出展を展開。過酷な走行環境に晒される商用・大型車のパワーユニットを支える重要パーツとして、安定供給と確かなクオリティを誇るターボ製品の魅力を訴求し、来場者の目を引いていた。

グローバルサプライヤーであるZFも、大型車向けの各種クラッチ・駆動系パーツなどを出展。厳しい環境下で稼働を続ける大型商用車のライフサイクルを支える最先端のアフターマーケット製品群を紹介し、大型車領域におけるアフターパーツ需要の高まりを印象付けた。

今回のオートアフターマーケット東北2026を通じて明確になったのは、自動車の長寿命化に伴い、自動車アフターマーケットにおけるパーツの選択肢が「新品の純正部品」から「復刻部品」「優良部品」「リビルド部品」などへと多様化が進んでいるという事実だ。

旧車の維持、乗用車の修理コストの適正化、大型・商用車の安定稼働ー。それぞれの現場で求められるニーズに対して、サプライヤー側もより具体的で高品質な選択肢を用意し始めており、これは今後の自動車アフターマーケット市場の明確な潮流と言える。

ユーザーの愛車や事業用車両を「いかに賢く、長く走らせ続けるか」。整備事業者や部品商などにとって、こうした多様なパーツ選択肢の把握と積極的な活用が、今後の顧客満足度と競争力を左右することになりそうだ。

《カーケアプラス編集部@松岡大輔》

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