タイヤ点検、外側の溝だけでなく「内側」は大丈夫? EVや高級車など車重が重いクルマは要注意 | CAR CARE PLUS

タイヤ点検、外側の溝だけでなく「内側」は大丈夫? EVや高級車など車重が重いクルマは要注意

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タイヤ点検、外側の溝だけでなく「内側」は大丈夫? EVや高級車など車重が重いクルマは要注意
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秋も深まり、寒さを感じる日が増えてきました。路面凍結や積雪に備えてスタッドレスタイヤへの履き替えを予定しているオーナーもいるでしょう。

ドライブ前に愛車のタイヤを確認するのはカーオーナーの義務ですが、タイヤの「内側」はどうでしょうか? クルマの進化に伴ってタイヤの摩耗スタイルが変化しており、従来通りのチェック方法では危険を見落としてしまうケースが増えています。

SSの減少とEV時代が招く「点検不足」

パッと見で、タイヤの外側の溝が十分残っているから「大丈夫」と思ってしまいがちですが、最近のクルマは、タイヤにかかる負担が以前とは大きく異なります。

近年、ガソリンスタンド(SS)の減少により、カーオーナーがSSへ立ち寄る機会が激減し、以前は給油のついでにプロのスタッフが行ってくれていたタイヤチェックなどを受ける機会が失われています。その結果、整備工場などの現場では、「入庫した時には既にタイヤがツルツルで、事故の一歩手前だった」という声も少なくありません。カーオーナー自身が気付かないうちに、タイヤの寿命が限界に達しているケースが増加しているのです。

「タイヤの減り方」が変わってきている

なぜ、最近のクルマはタイヤの摩耗が激しいのでしょうか? その背景には、クルマそのものの進化があります。最新型のEVや大型SUVなどは、大容量バッテリーや先進装備の搭載により車両重量が大幅に増加しています。ガソリン車と比較すると、およそ300kgから400kg増加しているケースもあり、これは大人4人から5人が常に満員で乗っているのと同等の膨大な重量負担が、日常的にタイヤへかかり続けている計算になります。

さらに注意したいのが、電気モーター特有の “ 一気に立ち上がる強いトルク ” です。トルクとは車輪を力強く回す回転力を指します。ガソリンエンジンとは異なり、モーターは発進した瞬間から瞬時に最大のトルクを発生させることができるため、加速のたびにタイヤと路面の間で強い摩擦が発生します。

また、小回りを利かせるリアステア(後輪操舵)などの制御技術もタイヤの摩擦を促す要因となります。暑さが続いた今年の夏に長距離ドライブで走り込んだタイヤはもちろんですが、走行距離だけではなく、運転の仕方によってもタイヤの摩耗具合は変わります。あるカーオーナーは、わずか3,000km~6,000km走行しただけで、タイヤの交換が必要なほど摩耗が進んでいたという驚きの報告もあるほどです。

最も気をつけたい「内減り(偏摩耗)」

運転前のマイカー点検時に最も注意すべきなのは、すぐに確認できるタイヤの外側だけではなく、車体側の裏面が減る「内減り」という現象です。

下部の画像は、外側から見ればタイヤの溝がしっかり残っているように見えるのですが、リフトで上げて内側のタイヤを確認したところ、既に内部のワイヤーが露出する寸前だったというケースです。この状態になると、整備工場などのプロがリフトアップして点検しなければ、ユーザーが目視で気付くことはほぼ不可能と言えます。

冬場の高速道路でも「バースト」注意

内減りした状態のままタイヤを放置して走行を続けると、走行中の衝撃などでバースト(突然破裂)を起こすリスクが高まり大変危険です。バーストは路面が高温になる夏場に発生しやすいイメージがあると思いますが、気温低下で空気圧が下がりやすいこれからの時期もバーストの可能性が高まります。

JAF(日本自動車連盟)の2026年9月度ロードサービス出動データ(四輪)によると、一般道路での第1位は「過放電バッテリー」ですが、高速道路では「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」がダントツで1位となっています。夏だけでなく冬も、タイヤの空気圧に影響が出やすいことを意識して、ドライブ前のタイヤ点検を行う必要があります。

プロによる「リフトアップ」で確実な確認を

タイヤは、車と地面を結ぶ唯一の接点です。カーオーナーが目で見える範囲のだけを確認して「大丈夫」だと判断するのは、進化する現代のクルマにおいてはリスクが高いと言わざるを得ません。

「そういえば、最近タイヤをチェックしてないな」「EVに乗り換えて1年経ったな」などというカーオーナーは、ぜひ一度、近くの整備工場などに相談しましょう。特に、EVやSUV、7~8人乗りのミニバン、ピックアップトラックなど、車両の重量が重く、高トルクな車種に乗っている場合は一層の注意が必要になります。

なお、整備工場やプロショップに相談する際、車重が重い車両に対応するリフトを導入しているか確認することも忘れないでください。EV対応の最新型リフトは、耐荷重だけでなく、車載バッテリーの位置や重量のバランス、リフト間距離(アームの長さ・広さ)に配慮した設計が求められています。

また、自動車整備工場やタイヤ交換を行うプロショップ側にとっても、タイヤ点検や履き替え時に車両をしっかりリフトアップし、外側だけでなく内減りまで確実にチェックする体制を整えて顧客に案内することは、ドライバーからの信頼性をより一層高める絶好の機会となるはずです。

タイヤの点検を軽く考えず、安全・安心なドライブのために、愛車のタイヤの状態をしっかり確認することをお勧めします。

《CAR LIFE編集部》

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