【CEATEC 16】生産ラインの風景を変える…オムロンの自動搬送ロボット
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モバイルロボットLDは、前面に内蔵されたレーザースキャナーが路面や周囲の状況をリアルタイムに把握し、SLAM技術で移動できる範囲とその地図を自動作成。「地図とレーザースキャナーの測定結果を照らし合わせ、自分の位置を把握しながら人や障害物をどを回避するルートをリアルタイム検知。最大130Kgの搬送物をぶつかることなくスムーズに運ぶ」という。
スキャンセンサーとマッピングを組み合わせたSLM(Simultaneous Localization and Mapping)によるロボットで、「自動車や船舶、航空、鉄道、電子部品、食品、衣料品まで、ものづくりの現場や、物流・倉庫などの屋内空間を最適ルートで移動する」。屋内に限るのは、「防水などにまだ伸びしろがある」とも伝えていた。
搬送のオートメーション化は、「単純・単調で重労働な作業から解放され、創造的分野などに集中できる。生産性や品質向上へもつながる」とも伝えていた。
また同社ブースでは、オムロンオートモーティブエレクトロニクスが開発中の「非接触脈拍センサー」のプロトタイプも先行展示。同センサーは、オフライン状態のクルマのなかでも時系列ディープラーニングを実行し、ドライバーの運転集中の度合いが測れるという。
《大野雅人》
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