『カーオーディオ・プロショップ』の“活用術”、教えます! Part.1
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そのような方々に向けた特集を、ゆるりと連載していこうと思う。当連載が、「カーオーディオ・プロショップ」に気軽に行っていただくための、助けとなれば幸いだ。
■単に取り付けただけでは良い音がしない…。それがカーオーディオの難しさ。
カーオーディオ製品は、クルマに取り付けて初めて役割を発揮する。特にスピーカーに至っては、売られている状態ではまだまだ半完成品である。クルマのドアを“エンクロージャー(箱)”に見立てて取り付けて、ようやくスピーカーとして完成する。
ちなみに、こういった取り付け作業をDIYで行うことも1つの方法だ。DIYはそれそのものが趣味となり得る楽しい行為だ。カーオーディオにおいても、自分で行って実際に音が出てくると、そしてその音が良い音であればあるほど大きな達成感を味わえる。
しかし…。実際は、良い音にならないことも少なくない。カーオーディオを取り付けることには、クルマの構造がわかっていること、電気的な知識があることに加えて、音響的な知識も必要で、ただ取り付けただけでは良い結果を伴わないことが多いのだ。
さらにいえば、安全性の確保も非常に重要だ。クルマのボディはマイナスケーブルの役目も負っている。そのボディにプラス側の電源ケーブルの導体部分が触れると、“ショート”という危険な状況にいとも簡単に陥ることとなる。そうならないための方策も知り尽くしている必要がある。
「カーオーディオ・プロショップ」ならば、それらすべてを熟知しているのだ。
というわけで、カーオーディオを始めようと思ったら、プロに任せたほうが、もろもろと安心、安全なのである。
■「カーオーディオ・プロショップ」は、好きな音楽を、気持ちよく聴かせてくれる、心強い味方。
そうするにあたって大事なことは、“カーオーディオ・プロショップ”がカーオーディオ製品の販売ショップであり、かつ、カーオーディオ機器の製作ショップでもある、という立ち位置を理解することだ。そうすることで、これをすんなりと利用できるようになる。工具が取り揃えられた“ファクトリー”を目にしてたじろぐこともないし、提示される工賃に面食らうこともないはずだ。
さらには、「予算のイメージを持つ」ことも重要だ。何かをしようと思うにあたって、どれくらいの予算を計上できるのか、そこをしっかりと考えてから行くことが、非常に大事なこととなる。当然ながら、予算によって選べる製品、できることが変わってくる。予算ありきで話を進められれば、もろもろがスムーズに進みやすい。
なお、「予算のイメージを持つ」ためには、事前にお店のHPを覗いておくと役に立つ。ある程度の工賃表が掲載されていれば安心だし、または、おすすめエントリープラン等を具体的に提示しているお店も多い。それらを参考にして、費用のあたりをつけ、その上で自分がどこまでをやりたいと思うのか、それを考えておけば、円滑に商談を進められるはずである。
とにもかくにも、法外な高額製品を薦められる、とか、工賃が不当に高い、という先入観は持つべきではない。好きな音楽を、気持ちよく聴かせてくれる、心強い味方だと思おう。
さて次回もさらに、“カーオーディオ・プロショップ”を賢く利用するためのハウツーを多角的にご紹介していく。乞うご期待。
《太田祥三》
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