【意識調査】信号機のない横断歩道…“9割以上が一時停止しない”その理由
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この調査では、各都道府県2箇所ずつ、全国合計94箇所で信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両10,026台を対象に行った。その結果、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車はわずか757台(7.6%)で、その課題の大きさが浮き彫りになった。
JAFでは、この調査の結果を受け、6月9日(金)~23日(金)の15日間に渡り、ホームページ内で「信号機のない横断歩道に関するアンケート」を実施し、信号機のない横断歩道で一時停止しない(できない)理由について、回答の集計を行った。
最も比率が高かったのは、「自車が停止しても対向車が停止せず危ないから」(44.9%)という理由で、次いで、「後続から車がきておらず、自車が通り過ぎれば歩行者は渡れると思うから」(41.1%)が、同様の割合で後に続いた。
そもそも交通ルールでは、「横断歩道を横断しようとする歩行者等がある時は、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない」としていて、「横断歩道における歩行者優先」を交通ルールで定めているのだが、ドライバーの意識が著しく低いと言わざるをえないアンケート結果となった。
車両も歩行者もこのルールを前提に、それぞれが安全な行動をとるように心がけることが必要だ。
以下、一時停止しない(できない)理由について上位5つの回答。
1.自車が停止しても対向車が停止せず危ないから :44.9%
2.後続から車がきておらず、自車が通り過ぎれば歩行者は渡れると思うから :41.1%
3.横断歩道に歩行者がいても渡るかどうか判らないから :38.4%
4.一時停止した際に後続車から追突されそうになる(追突されたことがある)から:33.5%
5.横断歩道に歩行者がいても譲られることがあるから :19.9%
※複数回答のため、合計が100%を超える。
JAFでは、信号機のない横断歩道の付近において、自車の走行車線側だけでなく対向車線側の歩行者にも注意を払い、歩行者がいる場合には、まず減速してその動きに注意を払うこと、また、歩行者側も横断しようとする際には、ドライバーに横断する意思表示をするなど、お互いに安全に努めるよう呼びかけている。
《カーケアプラス編集部》
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