【東京オートサロン2018】「道は星に聞く」から四半世紀、ナビの歴史を見に行く…パイオニア | CAR CARE PLUS

【東京オートサロン2018】「道は星に聞く」から四半世紀、ナビの歴史を見に行く…パイオニア

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パイオニアブース(東京オートサロン2018)
パイオニアブース(東京オートサロン2018) 全 14 枚 拡大写真
「道は星に聞く」。そのフレーズを知っている人は間違いなくアラフォー世代以上のオジサン、もしくはオバサンに違いない。そのCMはF1中継の際によく目にした。フェラーリチームで活躍していた人気のF1ドライバーであるジャン・アレジ(のちに後藤久美子さんと結婚)が、フェラーリ『テスタロッサ』を操り京都の街をドライブ。「京都の人より京都の道をしっている」というコピーもインパクトがあった。

今では当たり前のように誰もが使い、レンタカーですら装着していないクルマは見かけないほど普及したGPSカーナビ。しかし、1991年の市販開始当時は「地図上で自分の位置が分かる」ということだけで衝撃的なアイテムだった。四半世紀後には簡易版が電話機内蔵の手持ちサイズになって誰でもポケットに入れて持ち歩いているなんて想像できるわけがなかった時代だ。

実は、世界初の市販型GPSカーナビを発売したのがパイオニア。ジャン・アレジのCMはその発売時のものである。東京オートサロン2018のパイオニアブースではなんと、その最初の市販モデル「AVIC-1」を展示。これはパイオニア創業80周年を記念したもので、さらには創業者の松本望氏が開発した今日のHi-Fiスピーカーの礎となる国産初のダイナミックスピーカー「A-8」も置かれるなど、歴史を知ることができる貴重なディスプレイが揃っている。

もちろん、パイオニアブースでは“過去”だけでなく“現在”もしっかりと体感できる。アウディ『R8』を筆頭にスバル『レヴォーグ』、そして日産『セレナ』と、同社の最新アイテムをインストールしたデモカーを展示。レヴォーグにはハイレゾ対応のシステムが組み込まれており実際に試聴可能。セレナは周辺のパネルまで開発した10型画面の車種専用サイバーナビやリヤモニターが装着されており、先進のカーエンターテイメントを知ることができるのだ。

「AVIC-CL901」をヘッドユニットとして使ってカロッツェリアX シリーズのハイエンドパワーアンプ「RS-A09X」を組み合わせ、「TS-Z1000RS」のトゥイーター&ウーファー、そしてサブウーファーの「TS-W1000RS」を組み込んだレヴォーグの音は「現在の当社が持っているアイテムの組み合わせで最高レベルといっていい音」とブース担当者は説明する。

また、「ハイレゾ」を知って感じてもらうことを目的として、ハイレゾ体験リスニングルームを設置。パイオニア製品というよりも「ハイレゾの良さ」を実際に従来の音源と聞き比べて広く知ることができるような工夫がされている。

「道は星に聞く」から四半世紀、その現物が見られるパイオニアブース…東京オートサロン2018

《工藤貴宏》

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