【カーオーディオ・マニア】愛車の中でどうやって音楽を聴く? … 「CDメカを搭載しない」という選択肢 | CAR CARE PLUS

【カーオーディオ・マニア】愛車の中でどうやって音楽を聴く? … 「CDメカを搭載しない」という選択肢

特集記事 コラム
クラリオン・CZ215
クラリオン・CZ215 全 1 枚 拡大写真
車内で音楽を楽しもうとするときの、音楽を再生する機器“ソースユニット”について研究している。豊富にある選択肢のその1つ1つについて、メリットや楽しみ方のコツを紹介していく。第2回目となる今回は、市販の『スタンダードメインユニット』について解説する。


■CDメカを搭載しない『スタンダードメインユニット』も増えてきた。

ところで、『市販カーオーディオメインユニット』は、3タイプに分類できる。1つ目が今回取り上げる、1DINもしくは2DINの『スタンダードメインユニット』。2つ目が『ディスプレイ搭載型メインユニット』、そして3つ目が、『ハイエンドメインユニット』だ。『スタンダードメインユニット』以外の2タイプについては回を改めて解説する。

また、『市販カーオーディオメインユニット』は今やほとんどの機種が、AUX(外部音声入力)端子とUSB端子を備えている。つまり、“ソースユニット”としてスマホやデジタルオーディオプレーヤー(DAP)を接続可能なのだが、ここでは主に、『スタンダードメインユニット』自体を“ソースユニット”として使用するケースについて考察していく。

さて、『スタンダードメインユニット』はさらに細かくタイプ分けができる。筐体の大きさでは、2DINサイズと1DINサイズのものとがあり、対応メディア違いでも3タイプに分類できる。1つ目が「CDプレーヤータイプ」、2つ目が「CDメカレスタイプ」。なおそれぞれで、“Bluetoothレシーバー”が搭載されているものとそうでないものとが存在している。そしてもう1つがDVDも再生可能なタイプ。これについては、機種バリエーションは少なめだ。

ちなみに「CDメカレスタイプ」は特に、実際のところはスマホやDAPが“ソースユニット”として使われることが多いが、もちろんこれ自体を“ソースユニット”とすることも可能だ。USBメモリーもしくはラジオをソースとして活用できる。USBメモリーを使えば、スマートに大量の音楽を車内に持ち込める。


■『スタンダードメインユニット』は、システムアップを容易に実行可能!

続いて、『スタンダードメインユニット』の、“ソースユニット”としての利点について考えていこう。まず挙げるべきは、“リーズナブル”であることだ。これをチョイスするのは、「AV一体型ナビが必要ない」というケースであるのだが、ナビと比べると相当に廉価だ。高機能なモデルでも、2万円台で購入できるだろうし、もっともリーズナブルなタイプとなると、1万円を切ってくる。自分にとっての必要な機能やメディア対応を絞っていけば、相当に予算を削減できるのだ。

そしてリーズナブルであるので、短いスパンで新しい機種に交換しやすい。最新の機種には最新なりの使い心地が備わっている。デザインも新しくなるので、インテリアの見た目の印象を変えてみたいと思ったときにも有効だ。

利点の2つ目は、「システムアップを容易に行えること」だ。機種によって対応力に差が出るが、リーズナブルなモデルでも、1系統の外部出力を持っている場合がほとんどだ。外部パワーアンプを使うなり、サブウーファーを導入するなり、DSPを組み込むなり、システムアップを手軽に実行できる。この部分は、『純正メインユニット』と比べたときのメリットとなる。もしもシステムを発展させてカーオーディオを深く楽しもうと考えるのであれば『純正メインユニット』ではなく市販の『スタンダードメインユニット』をチョイスしよう。


■各社の注目機をピックアップ。まずは「クラリオン」の『CZ215』をチェック。

お次は、主な車載機メーカーの『スタンダードメインユニット』の注目機を紹介していく。まずは「クラリオン」から。

「クラリオン」で注目したいのは、1DIN機の『CZ215』だ。注目ポイントは「車両タイプ別チューニング」が搭載されていること。これは“イコライザー”のプリセットデータなのだが、なかなかに本格派。手軽な『市販カーオーディオメインユニット』に搭載されている“イコライザー”は大抵、音響特性を補正するためのものというよりも音色の味付けをするためのものとなっている場合が多いが、当機のこれは、音響特性を補正するための“イコライザー”だ。高度な「7バンドパラメトリックイコライザー」により、セダン、ミニバン、コンパクト等々、車両タイプ別の音響補正があらかじめ設定されているのだ。気軽に高音質が楽しめる、というわけだ。

カロッツェリアでは、1DIN機の『DEH-6400』に注目したい。当機には、“ネットワークモード”が搭載されていて、フロント2ウェイスピーカー+サブウーファーというスピーカーレイアウトのシステムを、“マルチアンプ駆動”することが可能だ。1つ1つのスピーカーユニットを個別に、詳細に制御できるのだ。リーズナブルな『スタンダードメインユニット』でありながら、本格的なカーオーディオシステムを組める。

ケンウッドでは1DIN機の『U585SD』が注目株だ。当機はSDカードにも対応している。USBメモリーよりもSDカードのほうが使いやすい、という人には、当機がお薦めだ。

今回は以上だ。次回は、『ディスプレイ搭載型メインユニット』について解説していく。お楽しみに。

音楽は何で聴く? “ソースユニット”大研究! 第2回『スタンダードメインユニット』編

《太田祥三》

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