整備士の卵に100万円の給付型奨学金…日産自動車大学校、人材不足解消に一手
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日産・自動車大学校は全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)ある、自動車整備士を育成する自動車整備専門学校。5校の学生数は1820名。日産自動車販売会社へ時代の要請するテクニカルスタッフを送り込み、日産販社ネットワークの強化を目的としている。
同校を運営する日産学園は、2012年より、近藤真彦監督率いるKONDO RACINGとともに、「真のクルマ好き人財、組織に通用する人財の育成を、モータースポーツを通じて実現していく」という目的の下、スーパー耐久シリーズにNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦。さらに今年度より戦いの場をSUPER GTシリーズGT300クラスに変え、NISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデルで参戦している。このGT300のチームには、大学校の学生だけではなく、全国の日産販売会社のテクニカルスタッフもメカニックとして参加。トラック・トレーラーリース事業を展開するリアライズは、この「日産メカニックチャレンジ」のメインプロジェクトパートナーだ。
今回設立する特別給付奨学金制度は、将来、自動車整備の分野での活躍を夢みながらも、経済的理由で就学や進学が困難な日産自動車大学校への入学希望者に対し、リアライズの寄附金を原資に、2年間で100万円を返還義務を課さずに給付するもの。自動車業界では、整備士の不足問題が、深刻な課題となっている。この課題を少しでも解決させることを目的に、日産とリアライズは、奨学金制度を設立する。
奨学金の対象者は2020年4月入学者で2019年12月までに応募した人で、募集人員は5校で20名。給付額は1年目50万円、2年目50万円の合計100万円。ただし、2年目の給付については学内審査がある。
日産および日産学園、ならびにリアライズは奨学金制度を通し、さらなる将来の自動車産業に関わる人財育成に取り組んでいく。
日産自動車大学校、給付型奨学金制度を導入 整備士不足解消へ
《纐纈敏也@DAYS》
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