NEXCO中日本(中日本高速道路)は11月22日、2022年度雪氷期における取組みを発表した。ドライバーにたいし、早めの冬道装備の準備と出発前の交通情報の確認を呼びかけている。
NEXCO中日本は「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避する」を雪氷対策方針に据えて、昨2021年度から実施している大雪時の雪氷対策の継続および一部強化を図る。
具体的には、大雪により車両の滞留が予見される場合には、予防的通行止めをおこない、集中除雪を実施する。あわせて、ユーザーへ適切に情報を提供するとともに、高速道路と並行する国道などの同時通行止めを実施するための関係機関との連携強化、正確な滞留状況を把握できる体制の構築、事前広報の強化などを実施する。
NEXCO中日本は昨年度、大雪が予測される3日前から出控え・広域迂回の広報を実施したが、冬用タイヤ未装着の車両による自力走行不能車両(スタック車両)が続出した。冬用タイヤの未装着やタイヤチェーンの不携行による車両の立ち往生が、長時間の大規模な滞留につながる場合がある。
NEXCO中日本はユーザーに対し、早めの冬用タイヤ装着、タイヤチェーンの携行、出発前の天気予報や交通状況の確認などにより、雪道での安全運転を呼びかける。さらに「大雪に関する緊急発表」が出された場合は、不要不急の外出を控えることや広域的な迂回、出発時間の変更などを呼びかける。
2022年度大雪時の道路交通確保に向けた取り組みの強化は以下の通り。
【強化 1】国による大雪に関する緊急発表が発表された場合は、3日前から不要不急の外出の自粛や広域迂回を呼びかけ、1日前からは通行止め区間、日時、迂回経路などの情報を、緊急テレビCMや、ウェブサイト、SNS、デジタルサイネージなどを活用し、提供する。
【強化 2】日本海側での大雪に備え、除雪能力の向上を図る。北陸地方に除雪車両を15台増強(計134台配備)し、排雪用のロータリー車を3台増強(計25台配備)した。
【強化 3】車両の滞留が発生した場合には、昨年度に引き続き、長時間滞留による電欠の可能性が高いEV用に急速充電車(計1台)を配備しする。また、可搬式充電器7台を増設(計35台配備)した。
【強化 4】雪による通行止めが発生した際には、本線規制までのタイムラグを解消し、通行困難な区間への流入車両をより早く抑制する。そのために、インターチェンジ流出部手前に簡易な規制装置(エアー式遮断機)を設置、今シーズンは8インターチェンジに増設した(計14インターチェンジに設置)。
エアー式遮断機を増設した東海北陸自動車道の白川郷インターチェンジ(下り線)では、出口手前がトンネル区間であるため、エアー式遮断機の稼働時はプロジェクションマッピング技術を用いてトンネル壁面に標識を投影する。
¥187,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)