冬場に愛車を「冬眠させる」のも手? クルマに優しい冬の保管方法とは | CAR CARE PLUS

冬場に愛車を「冬眠させる」のも手? クルマに優しい冬の保管方法とは

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冬場に愛車を冬眠させるのも手? クルマに優しい冬の保管方法とは
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雪が降る季節にはクルマを保管しておいて春まで冬眠させるのもクルマを傷めない対策としては有効だが、ただ放置するとそれはそれで厳しいことになる。

北海道や東北などの寒冷地では冬場に乗らないクルマを保管する人も多い。冬場に乗るにはスタッドレスタイヤが必要になる。乗らなければその分のコストも抑えられる。道路には融雪剤として塩化カルシウムが散布される。これがボディや足まわりの錆の原因になる。実際、東北以北の中古車はかなりの確率で下回りが錆びている。いっそのこと乗らなければ、そういったダメージを受けることもなくなる。ならば、冬眠させるというのも手のひとつなのだ。しかし、ただ半年近く置いておくだけではさまざまな部分が傷んでしまうだけ。あらかじめ対策を施してから保管するようにしたい。

◆ガソリンは満タンに。場合によっては添加剤もあり

いまどきのクルマはガソリンタンクが樹脂製だが、旧車になると鉄製。ガソリンは満タンにしておかないとタンク内が錆びてしまい、錆が燃料ポンプに詰まって大変なトラブルになってしまう。ガソリンは意外と寿命が短く変質しやすいので、保管直前に新鮮なガソリンを満タンにするようにしたい。

これはショップなども解釈が異なるので一概に言えないが、保管中に燃料の変質を防ぐ添加剤をオススメしているお店もいる。ガソリンの変質を防いで、再始動時にトラブルが起きにくいという。逆に燃料に添加剤を入れると、それが結晶化してトラブルになることもあるというので、どういったものをどれくら入れた方が良いかはプロショップにアドバイスを求めることをオススメしたい。

◆室内はとにかくよく乾燥させる

保管前には天気の良い日にドアを開けてよく室内を乾燥させてから保管すること。室内の湿度が高いとカビが発生しやすい。そういう意味では気をつけたいのは保管前に洗車して、フロアマットも洗浄機に掛けたりするとフロアマットがしっかりと水分を吸ってしまい、あとで室内の湿度が上がりやすい。また、フロアマットまわりにカビが大量発生ということにもなりかねない。

室内にタンス用の除湿剤などを置く人もいる。どれほどの効果があるかは微妙だが、やらないよりは入れておいたほうがいいかも。できれば保管中も、ときどき天気の良い日にドアや窓を開けて、室内の空気を入れ替えたほうが良い。

◆洗車直後に保管しない

洗車して綺麗にしたらしばらく走ること。細かいところまで水分が入り込んでいるので、それをよく乾かせてから保管すること。水分はボディはもちろん、下回りやブレーキ周り、ハブベアリングまわりなどまで入り込むことがある。それらはいくら拭き上げても水分を飛ばしきれない。30分ほどドライブして、エンジンルームや下回りなどまでよく乾燥させてから保管しよう。

◆バッテリーは充電するか、端子を外すか

バッテリーは悩みどころ。電源を切っていてもある程度の電気の消費はあるので、半年近く保管しておくと上がってしまう可能性が高い。そうなると再充電しても100%の性能には戻らないので買い換えることになる。そうなると毎年バッテリーを買うのかという話にもなる。ならば、マイナス端子を外しておく手もある。バッテリーのマイナス端子を外すと待機電力で電気を食われなくなるので、バッテリーが上がりにくくなる。

ただ、旧車ではバッテリーのマイナス端子を外しておくとボディが錆びやすくなると言われる。ボディに流れる弱い電流がなくなることで、錆が発生しやすいという。これに関しては明確な結果があるわけではないが、筆者もたしかにAE86のバッテリーを外して保管しているときは、錆の進行が早かった気もする。

マイナス端子を外すと時計がリセットされたりすのはもちろん、エンジン・コントロール・ユニット(ECU)の学習もリセットされるので、再始動してから100kmほどアクセルレスポンスが悪いとか、そういった影響もある。

なので、可能であればバッテリーは付けたまま、マイナス端子も外さずに、常時接続タイプのバッテリーチャージャーを繋いでおくのが最良の策。これには電源も必要になるので、タワーパーキングや月極駐車場などでは厳しいが。

◆タイヤはやや空気圧を高める

タイヤは保管中に空気が抜けていくと再始動時にパンクに近い状態になってしまうので、純正指定値よりも10%ほど高めて保管しておいてもいいだろう。ちなみにクルマから外した状態でタイヤホイールとして保管する場合は、空気圧は指定値の半分ほどにしておく。その方がタイヤとの嵌合部に負荷が掛からない。横積みにすると片側だけに負荷が集中するので、縦にして置いておくことがオススメだという。

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《加茂新》

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