圏央道・常総IC至近にアグリサイエンスバレー常総が誕生!…農業6次産業化で地域復興 | CAR CARE PLUS

圏央道・常総IC至近にアグリサイエンスバレー常総が誕生!…農業6次産業化で地域復興

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TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ
TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ 全 24 枚 拡大写真

2015年9月、鬼怒川の堤防が決壊し濁流に飲み込まれた地が、人でこんなにあふれにぎわうとは誰が想像したか。ここは茨城県常総市、戸田建設などが再開発を手がけた、圏央道の常総インターチェンジ直近エリアだ。高速道路IC付近の新たなまちづくりモデルとして注目を集める現場に行ってみた。

新しいまちの名は、「アグリサイエンスバレー常総」。農業6次産業化を軸とした新たな地域創生拠点として、官民が連携したまちづくりのモデルとして、「100を超える自治体や企業が視察に訪れた」というほど、注目されている。

◆まず「道の駅常総」が開業

4月28日に「道の駅常総」が開業し、田んぼしかなかった農業主体の常総市に、大型連休は観光客がどっと押し寄せた。しかもゴールデンウイークの集客ランキングでは突如、茨城県内で4位に躍り出たということで、常総市民から神達たけし市長までがみんな驚いているという。

この勢いをそのまま、5月26日にまちびらきしたのが、アグリサイエンスバレー常総。構想段階から、茨城県常総市の地権者が所有する農地を集約し、大区画化すると同時に、生産・ 加工・流通・販売までの一貫した事業施設を整備し、1次から3次までをあわせた農業6次産業化による地域活性化をめざした最新事例だ。

ここで官民が連携し、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図る PPP 事業協力者(パブリック・プライベート・パートナーシップ)となったのが、戸田建設。同社が描くまちづくりプランのもと、最先端の技術を取り入れた農業施設、物流拠点や道の駅、「BOOK & CAFE」スタイルの『TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ』などが開業(茨城県内初出店!)し、「一面が田んぼだった地に、地域住民が集うオアシス、復興のシンボルができあがった」という。

◆ホンダのマイクロモビリティも走る

5月27日にグランドオープンする『TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ』には、クルマ好きやモビリティに関心がある人にも注目ポイントが。実はこの常総インターチェンジには、本田技術研究所の技術実証実験用のテスト基地・技術情報発信ベースである「Honda ASV-Lab.」もある。ブース内には、搭乗型マイクロモビリティ『CiKoMa』(サイコマ)などが展示されていて、敷地内を自動で走らせるプログラムも動き始めている。

そして、TSUTAYAブランドを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブの「TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ」は、東京・代官山T-SITEや、湘南T-SITE、枚方T-SITE(大阪)のような、人気TSUTAYA空間と同クラスの居心地を体感できる。「Second House 自宅でできない楽しみを」というコンセプトのもと、コーヒーを片手に楽しみながら購入前の本をゆっくりと選べる「BOOK & CAFE」を中心に、「親と子」「生活」「食」をテーマにしたライフスタイルが、ここ茨城県常総市で体感できるというのも、ニュースだ。

さらに、ボーネルンド監修の子ども遊び場「kusu-guru kids park」を併設し、「遊具のある遊び場が無い」という地域の人の声に応え、パパ・ママ・キッズ、そして“ジージ・バーバ”もいっしょに過ごせるインターチェンジ直近エリアのまちづくりをめざしたという。

◆農業6次産業化を体感できる

そのほか、「夢工房 粉とクリーム」や「SENDA BANDA」といった、地産地消のスイーツも出店し、道の駅常総とあわせると、クルマでふらっと訪れれば、あっという間に半日が過ぎてしまう感じ。農業6次産業化というキーワードも、味わいながら、遊びながら体感できるとあって、「100を超える自治体や企業の視察がある」という事情がよくわかる。

鬼怒川の決壊から8年。濁流に飲み込まれた土地が、まさか、こんなにぎわいを呼ぶ空間へ進化したとは。高速道路インターチェンジを中心に、地域の人たちが集い、買い物で行列ができ、パーソナルモビリティがその脇を静かに走る……。

まちびらきセレモニーで戸田建設の植草弘執行役員副社長戦略事業本部長に「アグリサイエンスバレー常総のターゲットが、常総市を含めた周辺地域の30~50歳代のファミリー層・働き世代と定めているなか、クルマ以外のアクセス、公共交通でのアクセスを担保する計画はあるか」と聞くと、「まだ検討段階だが、公共交通と結ぶシャトルバスを走らせる計画もある」と教えてくれたから、今後のアップデートが、楽しみ。

アグリサイエンスバレー常総まちびらきセレモニーには、戸田建設の植草副社長のほか、常総市の神達たけし市長、たねまきの藤井宏明代表取締役社長、たねまき常総の前田亮斗代表取締役社長、滝田美和PR担当、施設を運営する東和観光開発の小林岳志代表取締役、今井剛志館長らが登壇した。

《編集部》

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