アルパインは8月8日、アルパインマーケティング新横浜事業所(神奈川県横浜市港北区)にて、新製品プレス発表会を開催した。会場にて、6月から7月にかけて発表されていた今夏から今冬に発売される新製品の実機が、デモカー装着状態にて報道陣に初公開された。
◆セレナ用、デリカミニ用、アルファード/ヴェルファイア用の新作を初お披露目!
この日に公開されたのは、日産『セレナ』用、三菱『デリカミニ』用、そしてトヨタ『アルファード/ヴェルファイア』用のアイテムだ。中でも目玉となったのは、今冬に発売が予定されている新型セレナ専用 11型大画面カーナビ「ビッグX11・EX11NX2-SE-28-AM」だ。これは6月8日にニュースリリースにて発表されていたものだが、その中ではまだ製品写真はイメージ図でありデザインの細部は詳細に明かされてはいなかった。それがいよいよ、実車に装着された形で姿を見せた。
ところでアルパインの「ビッグXシリーズ」は、代々車種専用であることを最大の特長としてきた。結果、その専用設計ゆえのフィッティングの美しさは他の追随を許さない。市販カーナビは性能的に純正品を凌ぐ場合が多いが、後付け感が醸されることが弱点となりがちだ。しかしアルパインの「ビッグX」の車種専用モデルはそうはならない。純正品以上のフィッティングの精悍さが実現されている。
◆新型セレナのインパネに美しくフィットさせる工夫を随所に
今回のセレナ専用モデルも、その部分において徹底的にこだわりが注入されている。
では、デザイン的な注目点を具体的に紹介していこう。まず新型セレナにはシフトノブがなくフラットなインパネが実現されているのだが、その中でナビが自然になじむようにデザインされている。スイッチ類の造形をシフトスイッチとシンクロさせ、一体感を醸し出した。
その上で、インターフェイスディスプレイとの連動性のある滑らかな曲線を採用。そしてステアリングに装備されているシルバーの加飾とマッチさせるべくパネルトップにシルバーの加飾を設定。さらにはブルーのイルミに彩られたセレナ専用キーも取り入れた。
もちろん、良さはデザインだけにとどまらない。機能的には以下のような特長を持つ。まずは何より11型WXGA液晶の高画質大画面ディスプレイが搭載されていることがポイントで、周辺パネルのみならず専用のオープニング画面、そしてサウンドチューニングも含めた各種設定が新型セレナ専用となっていることも利点だ。また純正のインテリジェントアラウンドビューモニター機能に対応し、ナビ画面にてその表示を映し出せてビュー切替も純正操作スイッチにて行える。さらにはスマートフォン連携が充実し、Apple CarPlayはワイヤレスにて対応。Android AutoとAmazon Alexaも使用可能だ。その上で従来機から好評の、声で主要ナビ操作を行えるボイスタッチも搭載する。
◆「新型セレナ専用カスタマイズコンプリートカー」も実車公開
なお会場には計3台のデモカーが展示されていた。新型セレナ専用 11型大画面カーナビ「ビッグX11」が搭載された車両以外に、6月に予約受付が開始されていた「新型セレナ専用カスタマイズコンプリートカー」と、三菱デリカミニのデモカーも並べられた。
それらについても紹介していこう。まずは「新型セレナ専用カスタマイズコンプリートカー」から。当車は、新型セレナをさらにスタイリッシュにアップグレードするべく「5S コンセプト」に基づきデザインされたエアロダイナミクスを身にまとう。なお「5S コンセプト」とは、スポーツ、スパルタン、シャープ、シンプル、スマート、この5つの「S」がキーワードだ。純正の造形美を活かすアクセントラインとワイド&ローフォルムにこだわり、より迫力がブーストされた仕上がりとなっている。
なお当デモカーにも、セレナ専用のカーエレクトロニクスアイテムが装着済みだ。ちなみにナビは、専用の11型フローティングモデルが装着されていた。
そしてもう1台の三菱デリカミニにも、専用の「フローティングビッグX11」が搭載され、その実機のパフォーマンスがデモで確認できた。なおこちらでも、純正マルチアラウンドビューモニターの表示とステアリングリモコンでの操作が可能で、当機もDVD、地デジが楽しめることはもちろん、HDMI端子も備えてスマホのミラーリングやストリーミングデバイスの接続も行える。また、ワイヤレスカープレイやAndroidAuto、Amazon Alexaにも対応する。
また、40系アルファード/ヴェルファイア専用のデジタルミラー(10月発売予定)の実機は、ディスプレイにて展示されデモを行っていた。