AGCは、2024年1月9日から1月12日までラスベガスで開催される世界最大の技術展示会「CES 2024」に出展。次世代モビリティに対応した最先端ガラスソリューションを展示する。
AGCは110年以上にわたり、変化し続ける社会のニーズに対応し、革新的な素材とソリューションを提供してきた。今後、自動車のガラスが単なる窓ガラスからマルチファンクション化するというビジョンのもと、開発に取り組んでいる。
2年連続となる今回の出展では「Detection(検知)」、「Connection(繋がり)」、「Comfortability(快適さ)」の3分野をテーマに、次世代モビリティに向けて開発した20の最先端素材・ソリューションを展示する予定だ。
Detection(検知)の分野では、センシングに用いられる波長領域に対応する特殊な赤外線透過ガラス「Wideye(ワイドアイ)」を紹介する。ワイドアイはセンサーの精度や解像度を損なうことなく、飛び石や振動、雨などからセンサーを保護。先進運転支援システムや自動運転システム用センサーのカバーに使用できる。
Connection(繋がり)の分野では、5G通信対応ガラスアンテナを紹介する。車体デザインを損なわないガラスアンテナは、5Gの全周波数に対応。既存の窓ガラスの室内側に設置することで、窓ガラスをアンテナに変えることができる。ラスベガスを拠点とするHalo.Car社では、5Gを利用した無人EVレンタカーサービスを展開しており、本ガラスアンテナを採用することで、5G通信の途絶低減を実現している。
Comfortability(快適さ)の分野では、車載ディスプレイ用カバーガラスを紹介する。AGCは世界初となる車載ディスプレイ用カバーガラスを販売開始。高度な加工技術・品質・強度、加えて反射防止膜や指紋付着防止膜などといった成膜技術の強みを活かして「安全設計」、「高い視認性」、「卓越したデザイン」を実現してきた。今回は大型曲面ディスプレイ用カバーガラスを展示する予定だ。
AGCはこのほか、プロジェクターの映像をガラス上に投影できる「車窓ディスプレイ」やプライバシーをコントロールできる「調光サイドガラス」など、さまざまな製品や技術を紹介する。