BBSが新たに手掛けた「ハイエース用ホイール」の魅力とは?…東京オートサロン2024で展示予定 | CAR CARE PLUS

BBSが新たに手掛けた「ハイエース用ホイール」の魅力とは?…東京オートサロン2024で展示予定

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トヨタ ハイエース×BBS RT-X
トヨタ ハイエース×BBS RT-X 全 19 枚 拡大写真

ホイール界のビッグネームであるBBS、リアルレーシングからスポーツモデルまで、走りをイメージさせるハイパフォーマンスなモデル群が特徴。そんなBBSが新たに手がけたのがハイエース用だった。

◆ユーザーに待ち望まれたハイエース用ホイール

BBSを古くから知るユーザーにはちょっと意外……、一方ではハイエースを上質にカスタマイズして乗りたいというユーザーにとっては願ってもないホイールの登場となったのがBBSのハイエース向けホイールである「RT-X」だ。2023年の東京オートサロンへのプロトタイプ出品などもあり、すでにハイエースファンからは期待が高まっていたのだが、ついにリリースが開始された。

新登場したRT-X001のサイズは17インチ×6.5J、IN38のスペックでハイエースにピタリ適合する専用設計サイズ。17インチを選んだのは商用車対応のLTタイヤの設定ラインアップに合わせて車検対応をキープするためのサイズ設定なのも商用バンのハイエースならではの配慮から。もちろんJWL-T規格もクリアし、4ナンバー、1ナンバーのハイエース・バンで問題なく使えるホイールなのは言うまでもないだろう。ハイエースのキャリパー形状などを研究して、ホイール裏はギリギリのサイズ設定とし奥行きをしっかり確保したのも見どころ。汎用性を求めるのではなくIN38の設定として“ハイエース向け”に限定したモデル開発を行ったのも潔い。

◆鍛造・デザインとBBSファンも納得のデザイン

加えて、鍛造モデル、2ピース構造というハイスペックなホイールであることも同モデルのセレクトポイント、高品質にハイエースを乗りこなしたいユーザーには最適なチョイスとなるだろう。BBSと言えば鍛造による軽量で高剛性なホイールがイメージされるが、ハイエース向けの同モデルでもその思想はしっかり踏襲されている。名実ともにハイエースにとってハイエンドなホイールとなったRT-X、高いパフォーマンスを愛車の足もとに組み込むには他では得られないホイールとなった。

もちろんユーザーの一番の注目はそのデザインだろう。ぱっと見ただけで“BBSのホイール”とわかるのは、BBSの大定番ホイールである「LM」をイメージさせるデザインを投入している点だろう。クロススポークを用いたメッシュデザインはまさに王道のLMデザイン。それをハイエースサイズにフィードバックしたのがとにかくニュースだ。そもそもLMは1994年にル・マンを走るレーシングモデルとしてデビュー(LMはル・マンを意味する)。リアルレーシングのスペック重視のホイール作りを市販モデルへとフィードバックして長くヒットを続ける同ブランドの看板モデルなのは言うまでもないだろう。

しかもクロススポークの数は10本としている点も見どころ。BBSには多数のクロススポークモデルがあり、本数も年代やモデルによってさまざま。しかしもっともオーセンティックなLMといえばやはり10本のクロススポーク。これも伝統的なBBSデザインを愛するユーザーにとっても嬉しいデザインと言えるだろう。

さらにカラーリングはマットグレイ(ディスク)×シルバーダイヤカット(リム)の1カラーの設定。やや明るめのグレー色となるマットグレイはスーパーGTに投入されているホイールと同思想で作られた同社のRI-Aに投入されたカラーリング。リムボルトはブラックとしているのも奇をてらわない定番のコーディネート。ワイルドな風情と共に大人の落ち着きを感じさせるディスク色としてBBSの風格を感じさせるカラーリングとなった。

シルバーダイヤカットとして存在感を強調しているリムも美しい仕上がり。しっかりリムのあるホイールデザインとすることでハイエースのホイールマッチングで欲しくなる奥行きも演出。ステップリムの形状もやや角張ったエッジを持たせているのも往年のステップリムデザインを彷彿とさせる密かな演出になっている。

◆開発期間3年の渾身モデルとして
ハイエースの定番ホイールを目指す

一方でBBSは性能を特に重んじる技術者主導のメーカーであることも特徴。でき上がったホイールは性能から生まれてきた美しいフォルム=機能美を纏っているのがすべてのモデルで共通している。今回ハイエース向けのホイールを設計するにあたって、開発陣はかなりの時間(開発スタートから約3年を要した)を費やして満足行く強度とデザイン性を両立させることに注力したようだ。その徹底ぶりはプロトタイプを発表してからも設計の見直しを重ねたことからもうかがい知れる。プロトタイプからの進化としては外から見てわかる部分としてはリムボルトが20本→30本に増やされ、強度をさらに高めている。それさえも力強いデザインの一部として昇華されているのが開発陣の思いの強さを感じさせる。

ところで今回ハイエース向けにリリースされたRT-X001はそのネーミングからも推測できるようにRT-Xシリーズとして今後拡充の予定があるという。シリーズのデザインコンセプトはひと目でBBSとわかるデザインそして“ワイルド感”だった。ターゲットになるのはラージPCDを備えたSUV系の各車種だ。その第一段として選ばれたのが今回のハイエースだったのだ。今後はRT-XシリーズからSUV向けの大径モデルの開発も想定されているので期待したいところ。

今回取材で実装着をお願いした埼玉県のラガーコーポレーションで、ハイエースへのRT-X装着のリアルな感想などをスタッフの中谷さんにうかがった。

「ずばりBBSらしいデザインで、ブランド力をストレートに感じさせるデザインになりましたね、鍛造モデルならではの各部のエッジの張りも美しいです。またステップリムなどを備えた奥行きのある構造で立体的な足もとを作るにも最適だと感じました。どうしても平面になりがちなハイエースのサイドビューなので、奥行き感は非常に重視したいところですからね」

さらに実走行した際のフィーリングもうかがった。

「純正との履き比べになるのですが、乗り心地はノーマル然としていて快適です。加えて高速道路のレーンチェンジなどでは剛性感がアップしてドライビングに安心感が生まれるのも良いところです」

BBSがハイエース向けのホイールを作るとこうなるという、設計思想とデザイン性が込められた「RT-X001」。数多くの専用ホイールがあるハイエースだが、ひときわ異彩を放つ高級ホイールとして多くのユーザーから注目されることは間違いなさそう。ハイエース向けに開発された新たなハイエンド・ホイールの登場でハイエースの足もとコーディネートの世界に新たな進化が始まる。

そしてこのRT-Xは今年1月12日(金)から開催される東京オートサロン2024でも展示される。合わせてRT-Xのデザインの源流ともなったBBS LMは2024年に30周年を迎え、これを記念した限定モデルカラーオーディションを開催する。投票はBBS公式HPの他に東京オートサロンのBBSブース(HALL8)でも行われるので是非足を運んで欲しい。

BBSホイールの詳細はこちら

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《土田康弘》

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