ボッシュ(Bosch)はCES 2024において、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と先進運転支援システム(ADAS)を共同開発していると発表した。
ボッシュは、「SDV(ソフトウェア定義自動車)」向けの便利で役に立つサービスの開発に関しては、可能な限り多くの専門知識を取り入れるべきと考えている。そこで、ボッシュは業界全体のパートナーと協力し、顧客のために新しいソリューションの実現に取り組んでいる。そのひとつの例が、アマゾン・ウェブ・サービスとの協力だ。運転支援テクノロジーを新しい方法で活用する便利なクロスドメイン車載機能を開発するために、アマゾン・ウェブ・サービスと協力している。
アマゾン・ウェブ・サービスでは現在、エキサイティングな新機能の開発に取り組んでいる。たとえば、ボッシュがCES 2024で初公開した、全自動で豆から淹れる、ネットワーク化されたエスプレッソマシンもそのひとつだ。この技術を、ドライバーの居眠り運転検知システムに活用しようと協力して取り組んでいる。
用事を終えて帰宅の途中、ドライバーが疲れている可能性があると車両が認識した場合、クラウドとソフトウェア定義自動車が実現する機能を活用すれば、車両が先まわりしてニーズに対応することが可能になる。コーヒーを飲むために車を止めようとドライバーが考える前に、「Amazon Alexa」のような車載音声アシスタントが、「カフェイン入りの飲み物で気分転換はいかがですか?」と尋ねてくれる。ドライバーがカプチーノを希望すれば、10分後に玄関のドアを開けると、コーヒーメーカーが泡立っている。
また、帰宅して気分を一新することができない場合のために、「ポイント・オブ・インタレスト・アシスタント」と呼ばれる技術を開発している。これは、車内モニターカメラを使って運転中のドライバーの視線を追跡し、特定のレストランや喫茶店など、ドライバーが見ているものを自動的に特定する機能になる、としている。