ホンダUKが実施した最新の調査によると、英国のZ世代ドライバーの約半数(47%)が自分の車に愛称をつけていることが明らかになった。最も人気のある愛称は「ベイビー」だという。
この調査は、英国のドライバーが車をどのように擬人化し、どのような運転の思い出に最もノスタルジーを感じるかを探ったものだ。1500人の英国ドライバーを対象に行われた調査では、大多数(77%)が依然として自分の車を「車」と呼んでいるものの、若いドライバーほど愛称をつける傾向が強いことが分かった。
人気の愛称には、「ベイビー」「ベイブ」「ベティ」といった愛情表現の名前が多く、「ビースト」「ロケット」のようなパワフルな名前も好まれている。また、「ハービー」「チャーチル」「エルビス」といったノスタルジックな選択肢も挙がった。
ロンドン在住の31歳のトロイさんは、家族で小さな白い車を「ブランコ」と名付けた経緯を次のように語っている。「パートナーはずっと車に名前をつけたがっていて、娘はとにかく物に名前をつけるのが好きなんです。車に愛称があると、何だか家族の一員のような気がして、ポジティブな感情が湧いてくるんですよ」
ホンダが話を聞いたドライバーによると、車に愛称をつけることで感情的なつながりが生まれるという。愛情、個性、ノスタルジーなど、これらの名前はドライバー自身のストーリーの一部となっていくのだ。
調査は愛称以外にも、ドライバーと車との感情的なつながりについても探っている。約半数(42%)が、特定の曲やジャンルの音楽が過去の旅の思い出を呼び起こすと回答した。
音楽に関しては、ミレニアル世代が最もノスタルジックで、46%が自分の運転歴の初期を形作った曲を振り返ると答えた。一方、ベビーブーマー世代は、道路で見かける旧車(29%)や紙の地図を使っていた時代(24%)に最もノスタルジーを感じるという。
ハイブリッド車25周年を祝うホンダは、Z世代の年齢とほぼ同じこのマイルストーンを共有した。この年齢層のドライバー(29%)は、開いた窓から入る風のような単純なことにもノスタルジーを感じることが多いという。
ホンダの調査では、地域によってノスタルジックな傾向も異なることが示された。ロンドンでは、48%のドライバーが特定の曲やジャンルの音楽を聴くと良い思い出がよみがえると答え、42%がロードサイドカフェや景色の良い展望台など、馴染みのある場所に立ち寄ることを楽しんでいる。
イーストミッドランズでは、40%が馴染みのあるルートの運転に良い思い出を結びつけており、南東部では33%の人々が運転中に一緒にいる人との良い時間を思い出と結びつけている。
この調査結果は、車との関係性が世代や地域によって異なることを示している。