急激な物価の高騰がマイカーなどの所有者が支払う自動車保険料にも影響を及ぼしており、維持費の負担増が家計を直撃して、老若男女問わず“クルマ離れ”の加速も懸念される。
損害保険大手の東京海上日動火災保険が今年10月から自動車保険の保険料を約8.5%引き上げる方針で、きょうの朝日や日経などが報じている。引き上げ幅は比較可能な2008年7月以降、最大の水準という。物価高による部品代の上昇や人件費の増加を背景に自動車修理費がかさみ、保険金の支払額が膨らんでいるためとしている。
東京海上は今年1月にも約3.5%値上げしており、年内で2回目の改定は異例だ。交通事故件数の高止まりに加え安全運転支援システムが搭載されている車種ではセンサーなどの部品が多く組み込まれており、修理費の高騰で自動車保険の収支が悪化していたという。
10月以降に保険加入したり、満期で契約を更新したりする契約者に適用するもので、実際の上げ幅は等級や補償の内容など契約ごとに異なるが、これまでで最も高い改定率は2013年の平均4.6%で、今回はその2倍近い大幅な引き上げとなるようだ。
2025年7月2日付
●製造業2期ぶり改善、日銀短観、景況感車は悪化 (読売・1面)
●日産販売最低22万台、過去30年で新車投入遅れ不振、国内上半期(読売・7面)
●ルノー、日産株1.6兆円損失、会計処理変更、株価低迷計上へ(朝日・9面)
●自動車保険料値上げ、東京海上、平均8.5%最大幅(毎日・6面)
●マイカーで置き去り防げ、子どもの存在知らせる装置も (東京・9面)
●BYD新車販売12%増、6月、海外好調、国内は苦戦 (日経・11面)
●トヨタ子会社ウーブン、最終黒字(日経・17面)
●マレリ、一部取引先の支払い延期 (日経・17面)
●高すぎたテスラの壁、新興のチューリング、完成車量産を断念(日経・18面)
●トヨタアリーナ、10月3日開業、お台場エリアに (日経・35面)