2025年7月7日、モビリティサービスの全国ネットワークであるBSサミット事業協同組合は、全国大会を開催し、5月に就任した石井英幸新理事長が今後の事業方針を表明しました。
挨拶の冒頭、石井理事長はBSサミット創設以来、組合の発展に尽力した磯部前理事長への深い弔意と共に、「その志と道筋を受け継ぎ、次世代の組合活動に全力を尽くす」と決意を述べました。

続いて、石井理事長は、EV化の踊り場やSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)の台頭、深刻な人材不足といった業界の激変を「確定した未来」と断言。これに対応するため、組合は従来の車体整備業の枠を超え、安全・安心なカーライフを支える「モビリティサービス業」へと大きく変革する決意を示しました。
その実現に向け、AIや先進機器の導入によるDX化で生産性を向上させると同時に、整備士の待遇改善の根幹となる「整備修理単価の適正化」を最重要課題として推進。また、自動運転技術など次世代自動車に対応するため、自動車メーカーとの連携強化や一級整備士の育成を強力に支援。さらに、昨今の業界問題を踏まえ、第三者機関による監査導入などコンプライアンスの徹底で業界の信頼回復に努めると述べました。
最後に石井理事長は「変化を恐れず、良い仲間と共に学び、成長することで、この時代を勝ち残っていきたい」と述べ、組合員一丸となってモビリティ社会の未来を切り拓いていく姿勢を力強く示しました。

自動車を取り巻く環境は目まぐるしく変化していますが、BSサミット事業協同組合は、この変革の時代を前向きに捉え、自動車ユーザーの安全・安心を最優先に考えた新たな挑戦を始めています。ビッグモーター事件を契機に、私たち自動車ユーザーは自分の愛車の修理を任せる工場を自らが選定する時代になりました。工場選びの一つの基準として、同組合の活動について知っておくべきではないでしょうか。