KeePer技研とカービューティープロに聞く…愛車が一生輝く!新時代のカーケア選択術 | CAR CARE PLUS

KeePer技研とカービューティープロに聞く…愛車が一生輝く!新時代のカーケア選択術

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KeePer技研とカービューティープロに聞く…愛車が一生輝く!新時代のカーケア選択術
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平均車齢が9年を超え、愛車を長く大切に乗る人が増えてきたことに伴い、日本の洗車・カーケア文化も劇的な変貌を遂げつつある。その中心にいるのが、洗車を「日常のインフラ」へと押し上げたKeePer技研株式会社(以下、KeePer)と、国内のカーディテイリングの先駆者とも言える株式会社カービューティープロ(以下、 カービューティープロ)だ。

そこで今回編集部では、両社に“クルマを綺麗にする”哲学を聞いた。「どちらが優れているか」という二元論ではなく、両極の選択肢が存在することこそが「新時代のカーケア選択の広がり」を示していることが今回の取材で見えてきた。

【KeePer技研】洗車をより「日常のインフラ」」へ 

ガソリンスタンドでよく見かける鮮やかな黄色と青の看板—。 今や全国どこの主要幹線道路を走っていても「KeePer」の文字を見かけない日はないのではないだろうか。全国に6,665店舗のKeePer PRO SHOPと、洗車・コーティング専門店KeePer LABOを167店舗展開するKeePerが成し遂げた最大の功績は、洗車を「日常のインフラ」にしたことである。

例えば、主力メニューの1つである「フレッシュキーパー」は、雨が降れば汚れが流れ落ちるという自浄性能を持つ。忙しい平日に車が汚れ、週末に洗車場へ駆け込む…。そんなルーティンからユーザーを解放したのだ。金額は数万円からで施工時間は数時間。例えば買い物の合間などに、新車のようなツヤが手に入ることに加えて、科学的アプローチによる徹底した標準化により、全国どの店舗でも一定のクオリティが担保される安心感も心強い。

KeePerの技術コンテストの様子

この「ユニバーサルな安心感」こそが、これまで洗車に無頓着だった層や、忙しいファミリー層をカーケアの世界へと誘い、洗車市場の裾野を一気に広げたのである。 KeePerの躍進について、同社の谷好通代表取締役会長は、その核心を“ユーザーの喜びの連鎖”にあると分析する。

「投資家の調査でもリピート率は87%に達しています。ここ数年で認知が急拡大したのは、SNSなどで 『KeePerをやって良かった』という好意的な口コミが自然発生的に広がったからです。ネガティブな声がほとんどない。これが我々の誇りです」。そんなKeePerの技術哲学について「従来のコーティングとは異なり、塗装面の凹凸の谷を埋めて平滑にする“ファンデーション”のようなイメージです」と谷会長は定義する。

塗装を削らないからこそ、新車はもちろん、経年車にも同じ工程・同じ価格で高い効果を提供できるという公平で分かりやすい仕組みが、ディーラーやユー ザーからの絶大な信頼を生んでいる。谷会長はユーザーに対して「もっと車に対して『わがまま』になりましょう。クルマは自由で楽しいものです。綺麗に保ちたいというこだわりを、私たちが全力で支えます」と力強く話し、今後は洗車を起点とした「クルマのコンビニ」へとKeePerを変貌させるモビリティベース構想があることも明かしてくれた。

KeePer技研株式会社の谷好通代表取締役会長

【カービューティープロ】ミクロン単位の塗装と向き合う「素肌美人の追求」

KeePerが科学的な「ファンデーション」なら、カービューティープロは、塗装そのものの状態を読み解き、根本から美しさを引き出 す「素肌美人の追求」と言える。

「コーティングは魔法ではありません。磨き上げられた最高の状態を守るためのものです。我々が目指すのは、洗顔で肌を整えるように、下地を完璧な状態に作り上げ、 塗装が本来持つ美しさを最大限に引き出し、仕上げることです」と カービューティープロの担当者は話す。  

カービューティープロの真髄は、1984年にプロ育成のための技術スクールを開校以来、42年の歴史に裏打ちされたプロによる「個体別診断」にある。同じ車種でも、保管状況や洗車頻度によって塗装の痛み方は千差万別。技術者は専用の照明下で車両の状態を診断し、オーダーメイドの施工を組む。昨年リリースされた最上位の EXE-zero7セラミックコーティングは、プリウスなどで約20万円とのことだが、ユーザーからのオーダーが絶えないという。

カービューティープロの技術を支えるのが、厳格なスクール事業だ。延べ2,470名の卒業生を輩出してきたが、現在はブランドの品質維持のため、筆記と実技の卒業試験を導入。一定の基準に達しないと卒業できない仕組みとなっている。なお、一定の基準に達していない場合には、スクール期間を延長することができ、プロとしての技術、知識を必ず習得できるカリキュラムが設定されている。

延べ2,470名の卒業生を輩出しているスクール事業

単なる作業者ではなく、ケミカルの知識からメンテナンスはもちろ ん、経営や税務、保険などに至るまでカバーする「技術者」の育成 こそが、全国に約370店舗あるプロショップの信頼を支えている。「SNSで誤った情報も氾濫する今だからこそ、プロによる正しい知識を得て、洗車を楽しんでほしい」—。担当者が話すその言葉には、業界のパイオニアとしての矜持が宿っていた。


両社への取材を通じて明確になったのは、競合(優劣の差)ではなく、ユーザーのライフスタイルを支える「選択肢の広がり」だ。KeePerは、現代人の「タイパ」と「ワクワク」に寄り添う。一方で、 カービューティープロは、オーナーの「深い愛着と資産価値」に寄り添う。  

洗車の裾野が広がるということは、私たちの街が美しくなるということだ。美しい車が増えれば、ドライバーの心には余裕が生まれ、安全運転への意識も高まる。車を大切にすることは、物を大切にする文化を育むことにも繋がる。どんな形であれ、「車を綺麗にする」という行為には、日常を少しだけ上質に変える魔法があるのだ。

《CAR LIFE編集部@松岡大輔》

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