ホンダ初の量産ハイブリッドだった初代『インサイト』は、1999年9月の登場。トヨタの初代『プリウス』の登場からおよそ2年経っての市販化だった。
印象的だったのはスタイルだ。まるで実験車のようなデザインだったが、絞り込まれたリアエンド形状を始め、リアホイールスカート、ルーフライン、フロントロアグリル、フロントフェンダー稜線の形状など、空力処理のためのディテールは随所に。当時の資料にはCd値=0.25と記されている。

ボディは『NSX』にも採用したアルミ押し出し成形材を中心に構成する新骨格軽量アルミボディを採用。ボンネット、ルーフ、ドアパネル、リアフェンダーはアルミパネル、そのほかの前後バンパー、サイドシルガーニッシュ、フロントフェンダーなどは樹脂製とした。
ボディ骨格は当時の『シビック』に対して-47%の軽量化を達成、5速MT車で820kgと軽自動車並みの重量が達成されていた。

そしてパワーユニットとして搭載したのが“ホンダIMAシステム”。これは1L・3気筒のリーンバーンVTECエンジンを主動力に、モーターアシスト機構を組み合わせたもので、小排気量エンジンの低燃費と1.5Lクラスの走りを両立させたものだった。
モーターは60mmの薄型DCブラシレスで、Ni-MH(ニッケル水素)で総重量20kgの軽量・コンパクトな電気エネルギー用のバッテリーを搭載。エンジンは70ps/9.4kgm、モーターは10.0kW/49.0Nmの性能を発揮し、5速MT車で35.0km/L(CVTは32.0km/L)の10・15モード燃費を打ち出した。



