40系トヨタ『アルファード/ヴェルファイア』の純正オーディオを、加工なしで手軽に高音質化できるのがBEWITH(ビーウィズ)の車種専用スピーカーキットだ。純正位置を活かしたトレードイン設計により、内装の雰囲気を変えずに音の聴こえ方を大きく底上げしてくれる。
◆純正の雰囲気を保ったまま音質アップできる

これまでもアルファード/ヴェルファイア向けの製品を積極的に展開してきたBEWITHが、新たに40系専用としてリリースしたスピーカーキット「Pt.T40/4」。デモカーのヴェルファイアにはこの「Pt.T40/4」が組み込まれており、純正位置へ加工を加えずに装着され、音質を高められるのが大きな魅力となっている。
採用されるのは16.5cmミッドバス「L-165L」と、50mmコーン型ワイドレンジツイーター「L-50L」の2ユニット。ドアにはミッドバスを装着し、音楽の土台となる中低域をしっかり再生する。ダッシュ上の純正位置にはワイドレンジツイーターを収め、人の声の帯域から高音までを広く担当させる構成だ。
一般的な“ツイーター+ドアスピーカー”よりも口径の大きいワイドレンジツイーターを採用することで、ボーカルの存在感や音のつながりが自然で、3ウェイ構成のような帯域に抜けのないバランスの良い音が「売り」になっている。
◆専用パーツで取り付け精度と音の安定感を高める

このキットにはスピーカーユニットに加えて、専用バッフルやパネル、さらにチューニング済みのパッシブネットワークがセットされている。純正位置への取り付けを前提に設計されているため、無加工で装着できるだけでなく、取り付け精度の高さが音の安定感にもつながっている。

スピーカーユニットそのものにも、同シリーズらしいこだわりが盛り込まれている。16.5cmと50mmのスピーカーユニットには、アルミとマグネシウムを組み合わせた独自素材の振動板を採用。同じ素材を用いることで音色の統一感を高め、フロント全体で一体感のあるサウンドを狙っている。
ただ交換するだけではなく、車両側の条件に合わせて必要なパーツまで含めて設計されている点が、車種専用キットならではの安心感だ。
◆50mmワイドレンジツイーターが高域の抜けと聴きやすさを生む

デモカーで試聴してまず印象的だったのは、高域の透明感だった。ツイーターではなく50mmワイドレンジツイーターが中音域から高音域まで担当することで、抜けが良く、耳あたりも自然。ボーカルや楽器の輪郭もつかみやすく、中域の厚みも心地良い。
さらにフロント2ウェイ構成ながら低域の量感も十分で、音楽にしっかりとした躍動感がある。ダッシュ上という高い位置にユニットを配置していることや、専用ネットワークの効果もあってか、音が前方にまとまりやすく、定位の良さも体感できた。

純正の雰囲気を崩さず、しかし音ははっきりと変えたい。そんなニーズに対して、この専用キットは非常にわかりやすい答えを用意している。大がかりな加工や複雑なシステムアップまでは考えていないが、愛車の音にはきちんとこだわりたい。そんな40系アルファード/ヴェルファイアのオーナーにとって、有力な選択肢になるだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負う。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。


